高血圧の合併症で起こる心臓の病気

高血圧から引き起こされる心臓の病気は狭心症や心筋梗塞、心肥大や心不全といった病気です。

狭心症は心筋梗塞の一歩手前の状態にある病気で、高血圧が原因で血管が詰まりかけている状態です。

いかに早く狭心症の治療を始められるかが重要となります。

胸の痛みは心筋梗塞ほど強くありませんが、そのままにしておくと心筋梗塞まで進行します。

胸の痛みがすぐに治まっても、痛みの出る間隔が短くなってきたら狭心症かもしれません。

心筋梗塞は心臓の冠動脈が高血圧によって動脈硬化が起き、詰まってしまう病気です。

心臓で動脈硬化が起きてしまったと考えるといいでしょう。

激しい胸の痛みや吐き気といった症状が出てきますから、高血圧の人が胸の痛みを感じたら、早く検査を受けましょう。

高血圧になってしまうと、心臓がそうではないとき以上に働いて血液を全身に送り出さなければいけなくなります。

心臓は高血圧の血液を送り出そうと心筋が大きくなり、これが心肥大を引き起こしてしまうのです。

心不全はこの心肥大によって心臓が疲れてきてしまい、機能が低下してしまう病気となります。

血液を送り出す力がなくなってしまい、動悸や呼吸困難、疲労といった症状が出てくるようになったら、
心不全を疑いましょう。



        
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