高血圧と頭痛の症状

高血圧と頭痛などの症状は密接な関係があるかのように思われていますが、高血圧は無症状で、特に頭痛や目まい、耳鳴りなどの症状を引き起こす訳ではありません。

しかしその分、合併症として非常に怖ろしい病気を発症してしまうので、放置しておくことは危険です。

高血圧によって血管が硬くなり動脈硬化を引き起こします。

この動脈硬化が脳の動脈で起きると脳梗塞になります。また血管が破裂することによって、脳出血を起こすことにもなります。このような動脈硬化が心臓で起きれば、心筋梗塞や狭心症になりますし、腎臓で起きれば、腎臓が機能障害を起こします。

高血圧で最も注意を要するのは,合併症ということです。高血圧が頭痛などの症状の直接原因ではありませんが、高血圧の人がひどい頭痛を感じたりするようになると、脳で何らかの合併症が発症したことを疑うかも知れません。




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高血圧に有効な栄養成分:ペプチド

ペプチドには魚由来のペプチドや乳タンパクの主成分ラクトトリペプチド,ゴマペプチドなどの種類があります。

血圧は腎臓に流れる血液の量と酵素の働きによって調整されています。複雑な化学変化の過程を経て最終的に「血管を収縮させる働き=血圧を上げる働き」があるアンジトテンシンIIという物質が作り出されます。

アンジトテンシンIIを作るためには、アンジトテンシン変換酵素が必要となります。

ペプチドはACE酵素の働きを阻害し高血圧を改善,解消する栄養として注目されています。サントリーが発見したゴマペプチドはロイシン・バリン・チロシンの3つのアミノ酸から構成されるペプチドで、高めの血圧をコントロールする効果があります。

ゴマペプチドを配合したサントリーのゴマペプ茶を1日1本飲用した場合、4週間で血圧の低下がみられ、12週間後には最高で血圧で13mmHg、最低血圧で6mmHgの低下が確認されています。




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高血圧に有効な栄養成分:カリウム

細胞内にナトリウムが過剰に存在してしまうと血圧が上昇し高血圧の原因となります。

カリウムは細胞内に存在する過剰なナトリウムを外にとりだして血圧を正常の保つ働きがあるミネラルです。

本態性高血圧症には効果的です。

カリウムの適正摂取量は2,000mg。カリウムはリンゴやほうれん草,海藻,バナナなど、新鮮や野菜や果物に多く含まれています。

腎機能が落ちている時のカリウムの大量摂取には注意が必要です、

カリウムの高血圧の予防,改善効果としてリンゴを使った調査ありますが、リンゴを多く食べる人はあまり食べない人と比べて高血圧患者が少ないというデーターが発表されています。





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高血圧に有効な栄養成分:マグネシウム・カルシウム

マグネシウムは血圧調整に関わるミネラルです。

その他に、エネルギー発生,体温調整,筋肉の収縮などに関わっています。マグネシウムとカルシウムは1:2~3程度のバランスが大切です。

バランスが崩れマグネシウムが不足すると血管が収縮して高血圧の原因になってしまいます。

マグネシウムの摂取量は男性で1日280-320mg 女性で240-260mg程度。野菜やバナナ,大豆,海藻などに多く含まれています。

上限摂取量は700mg。通常は700mgを超えても排出されるので問題ありませんが、腎臓機能が低下している場合は注意が必要です。




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高血圧と血液サラサラの関係

高齢者だけでなく、このところ若い人の間でも中性脂肪や血圧の上昇といった血液がドロドロのために起ってしまう病気になっています。

赤血球や白血球が血管を通りにくくなるために、血がドロドロとしてしまうということがわかっています。

高血圧と血液サラサラも深く関係してきます。

血がドロドロしてしまうことで全身に血液が流れにくくなるために血圧が上昇してしますのです。

また血圧の上昇だけでなく心筋梗塞や脳出血、脳梗塞などの恐ろしい病気を引き起こします。

また血がドロドロすると疲労感が回復しなかったり、頭痛や手足の冷えなど、体にさまざまな悪影響が及んできます。

高血圧と血液サラサラの関係は深く、これを改善することで血圧や他の様々な症状までも改善していきます。




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高血圧と脳卒中の関係

脳卒中のリスクファクター(危険因子)には、高血圧、糖尿病、心臓病や不整脈、高脂血症、喫煙などさまざまなものがあげられますが、この中で最大の危険因子は「高血圧」です。

厚生労働省の調査によると、収縮期血圧が140から159mmHgの軽症(I度)高血圧の人では、脳卒中により死亡する危険度が至適血圧者(110~119mmHg)の約3倍になります。

収縮期血圧が180mmHg以上の重症(III度)高血圧になると、この危険度は7倍以上にもなります。


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高血圧薬の一覧

高血圧薬の一覧。利尿薬 ・β遮断薬 ・α遮断薬。
αβ遮断薬 ・カルシウム拮抗薬。
ACE阻害薬・ARB。

それぞれの薬の特徴について、説明します。

腎臓に作用し、ナトリウムと水分の排出を促すのが利尿薬。

心臓の活動量を適正にし末梢血管抵抗を減少させるのがβ遮断薬。

血管拡張作用を促すα遮断薬。心臓の活動量を適正にし末梢血管抵抗を減少させ、血管拡張作用を促すαとβの両方の作用があるαβ遮断薬。

血管拡張作用により、高血圧を下げる効果があるカルシウム拮抗薬。血圧を上げる酵素であるアンジオテンシン変換酵素を阻害するACE阻害薬。

血圧を上げる物質である「アンジオテンシンⅡ」を阻害するARB。

このような特徴がそれぞれにあります。



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高血圧薬には飲み合わせがある

高血圧薬には、飲み合わせがあるのか。高血圧薬に限らず、薬には食べ物や飲み物によって、相性があります。高血圧薬でいうと、グレープフルーツの成分で分解されたり、吸収されにくくなるなどの影響があります。

肉などの高タンパクな食べ物でも、吸収が高まり、薬の効果が強く出てしまいます。このように飲み合わせによって、身体を健康にするはずの薬がかえって、害になってしまうおそれがあります。

服用する時は、医師に相談のうえ、きちんと用法を守るようにしましょう。

そうしないと危険です。

薬の効果も得にくくなるだけではなく、命の危険となることもあるのですから、守ろうという気になるはずです。



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高血圧と塩分制限した食事

高血圧にならないためには、日常の食事が大切になります。血圧をコントロールするということは、食生活を改善することにもあります。

高血圧の方がふだんの食生活を見直したことで、血圧が正常になることはあります。
一般に高血圧の方の食事は、塩分の少ない、栄養バランスの取れたメニューが要求されます。
またカロリーもコントロールされなければ、肥満になり高血圧の原因になります。
具体的に高血圧の方の食事を考えてみます。

血圧のことを考えた食事で、理想とされる塩分の摂取量は一日6gです。
しかし、日本人が一日に摂取する塩分の量は、平均12gになり、ふだんから多く摂取していることがわかります。

塩分制限をした食事は、最初はやはり味気ないものです。ふだんの食事よりとても薄く感じられ、この食事が続けば食欲のある方には、ストレスに感じることもあるでしょう。
いきなり6gに塩分制限した食事は続かないので、徐々に塩分を少なくする事が方法です。食事の味付けは、薄く塩分を控え、これを続けることで薄味になれてきます。

またメニューにも工夫を加え、香辛料を使い、お酢で味付けをして、お醤油やお塩を使わない工夫が大切です。
できる限り味付けにインパクトを与えるよう、それで塩分をなるべく使わないようにします。

また体重が多い方は、これと同時にカロリーもコントロールも行いましょう。
これは肥満の防止で、高血圧と肥満は密接な関係にあります。

最初からいきなり、厳しい塩分制限は患者の負担になりますので、徐々に長く続けることが大切です。




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内分泌性高血圧とは

ホルモンは血液中を流れて全身の臓器に達し、各臓器の様々な機能を調節する重要な物質の総称です。

ホルモンのなかには、心臓、血管、腎臓などに作用し血圧を維持し重要な臓器にしっかりと血液を流し立ちくらみなどを防ぐ働きを持つものも何種類かあります。

しかし、これらの血圧上昇ホルモンが過剰に分泌されてしまうと高血圧となってしまいます。

代表的な病気として、腎臓に作用し塩分ナトリウム・水分を身体にためることで血圧を維持するアルドステロンというホルモンが過剰に分泌され高血圧となる原発性アルドステロン症や、心臓や血管に作用し血圧を上昇させるカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)というホルモンが過剰に分泌され高血圧となる褐色細胞腫などがあります。

本態性高血圧と異なり、これらの病気は手術などで比較的簡単に治癒させることができます。




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悪性高血圧は放置しておくと命が危険

悪性高血圧(高血圧緊急症)は、放置しておくと、半年から1年で命を落としてしまう重大な病気です。

高血圧症患者の約200人に1人がかかるといわれています。

悪性高血圧は、最高血圧が210、最低血圧が130以上の血圧血で、血圧が急激に上昇することで腎機能が低下し、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気を誘発する危険性が最も高くなっています。

悪性高血圧の初期症状には、頭痛や嘔吐、視覚障害などがあり、治療をしないままに時間が経過すると、意識障害やけいれん発作が出てきます。

重度の高血圧の場合に起こりやすいため、通常は自覚症状があることが多いのですが、心筋梗塞などで病院に運ばれたときに検査で悪性高血圧と判ることもあります。

高血圧は、若いから大丈夫ということではなく、自覚症状があれば、生活習慣を見直したりすることで重症化を防ぐことができます。

悪性高血圧は比較的若い人に多く見られる高血圧で、腎臓障害が急速に進行して腎不全を引き起こすため非常に危険な高血圧です。

また、心臓や血管の異常から心不全を引き起こすこともあります。

悪性高血圧は、本態性高血圧の一種ですが、短時間のうちに合併症を引き起こして生命の危険を脅かすほど悪化してしまう場合もあります。

治療については、入院治療が原則となっています。集中治療室もしくはそれに類する環境下で治療をすることが望ましく、急激に血圧を下げることは逆に危険性を高めることにもなるので、経過を見ながら少しずつ血圧を下げるようにします。

経過を観測しやすい環境で降圧剤の量を調整できる環境が必要になります。





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血行の流れをよくして高血圧を改善

高血圧の方にとって、血行をよくすることで血液の流れをよくすることは大切なことです。

血行が悪くなればますます高血圧が進行してしまうことにもなります。

血行を改善するためには、さまざまな方法があります。

まず体を冷やさないようにすることです。

水分を取ることも重要です。体を冷やすことなく水分がとれるよう、冷たすぎる水は避けるようにしましょう。普段の体温や代謝を上げるために、日常的な運動を行うことも大切です。

食事も結構改善に大きく役立ちます。緑黄色野菜などでビタミン類を補給し、体を温める食材を多めに取り入れるようにしましょう。

根菜やショウガなどがおすすめです。大根やショウガは、冬にたくさん食べることが多い食材ですが、こういった食材は体を芯から温めてくれる食材ですので、積極的に摂取するようにしましょう。

入浴も血行をよくするのに欠かせません。ただし、高血圧の方にとって急激な温度変化は危険です。

血圧の急上昇により、脳梗塞や心筋梗塞などを起こすリスクが高まってしまいます。なるべくぬるめのお湯につかるようにしましょう。

他にも、マッサージや整体、ヨガといった方法で血行を整えることができます。

肩こりや筋肉疲労なども軽減されるので、二重の意味で健康的な生活が送れるようになります。



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血圧の測り方で数値が異なる

家庭で血圧管理を行うことは、高血圧を治療したり、予防するためには必要なことですが、正しい血圧の測り方でなければ、本当の血圧を知ることはできません。

病院で血圧を測ると、緊張してしまって本来の血圧よりも高い数値になってしまう人もいます。

最近は家庭用の自動血圧計も進歩してきており、誰でも簡単に血圧を測ることができます。


家庭での正しい血圧の測り方

��、血圧を測定するタイミングですが、朝と夜に少なくても1回は測るようにしましょう。朝は起きてから1時間以内に測定することが望ましい。

��、トイレを済ませて朝食前に測るようにしましょう。

��、夜は就寝前に測ります。すでに降圧薬などを服用している人は、薬を飲む前に測定してください。

��、血圧の測り方で重要になるのが血圧測定器のセットの仕方です。最近の自動血圧計は操作が簡単になってきましたが、手首や指先で測るものは正確なデータを取ることができませんので、二の腕に巻く測定器の方がおすすめです。通常は利き腕の反対の腕で測定しますが、初めて測るときに両方測って高い方の腕で測定するようにします。

��、腕の高さは心臓の高さに合わせて、同じくなるように椅子に座るなどした方が測りやすいでしょう。血圧は心理状態も影響しますので、測る前に深呼吸をして気持ちを整えることも必要です。
 測定は同じ状態で二回行うとより正確な血圧を測ることができます。食後低血圧を調べるときは、食前と食後の血圧を測って比較することで確認することができます。

 


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血圧測定の左右差

高血圧予防のために、毎日決まった時間に自宅で血圧測定器を使って、血圧を測定・記録し、健康管理をしている方が増えています。

血圧測定は、右腕上腕部にマンシェットを巻いて、測定器で測定するのが一般的となっていますが、左腕で測定する例はあまり聞かれません。

右腕で血圧測定をする理由として、右側の鎖骨下動脈が左の鎖骨下動脈より、心臓から出る大動脈に近く、右腕上腕部での測定値の方が左より高く出る傾向があるためです。

日本高血圧学会などで発表された「高血圧治療ガイドライン」によると、初診では右腕上腕と左腕上腕で血圧を測定し、右腕と左腕で測定値が違う場合は、測定値が高い方を記録することとなっています。

一度だけの測定では正しい診断ができないので、15分くらい間を置いて複数回血圧測定をして、高血圧かどうかの最終診断を下します。



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高血圧症自体には自覚症状が現れないため、安静の状態で何度か血圧測定をすることは、早期発見の有効手段です。

更に右腕と左腕で血圧測定を行い、測定値の左右差を見ることで、高血圧に伴う動脈硬化などの病変を見つけることができます。

病変がない健常者でも、左腕での測定値が右腕より高い人もいます。


高血圧に関係した頭痛

一般的に頭痛が起こる仕組みとして、血圧が上昇することで脳内の血管が急速に広がり、脳内にある神経が刺激されて頭痛が起きるのではないか言われています。

その他に起床直後におきる頭痛があります。この原因としては、睡眠中に脳に溜まった炭酸ガスを排出しようと脳の血管が急速に広がるためだとう説もあります。

このように高血圧と頭痛の関係は、密接な関係であることは間違いありません。

頭痛というと、風邪などの一時的な疾患で起こることも多く、見逃されがちなのも事実ですが、たかが頭痛と侮ってはいけません。
高血圧症の疑いのある人は、自己判断に頼ることなく、病院で診察を受ける事をお勧めします。

市販の薬を飲んで、一時的に頭痛を抑えることは、何の解決にもなりません。

高血圧の治療をする為に降下剤の中には、血管を拡張する薬もあり、その作用から、頭痛を引き起こすケースもあるので、医師とのコミュニケーションは、頭痛を解決する上でも、とても重要になります。

その他にも、合併症としての頭痛も考えられます。この場合の頭痛の原因は合併症にあり、その合併症を治療することで、頭痛を治す事ができます。

合併症には、直接命に関係してくるようなものもあり、合併症を引き起こさないよう、注意をすることが大切です。

危険な合併症としては、脳卒中と言われる、脳内出血や脳梗塞、クモ膜下出血などがあり、誰もが一度は耳にした事のある恐ろしい病気で、死亡率が高いのも良く知られていています。

このような合併症を引き起こさない為にも、頭痛を感じたら、早めに医師に相談することをお勧めします。




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睡眠障害による高血圧

食事療法や運動療法を続けても、高血圧がよくならないという方は、一度睡眠を見直してみてください。

睡眠障害が高血圧の原因になっていることもあります。

睡眠時間は年々短くなるばかりで、睡眠時間の短縮と歩を合わせて高血圧に悩む人が増加しています。

最近の疫学的な研究により睡眠障害は高血圧に大きな影響を及ぼしていることが明らかになり、睡眠不足が高血圧を治りにくくしていると考えられています。

睡眠障害で特に問題になるのが、睡眠時無呼吸症候群です。

二次性高血圧の主な原因は睡眠時無呼吸症候群であるとの研究があります。

高血圧ではない健康な人では、昼間より夜間の血圧が下がるのが普通です。

睡眠時無呼吸症候群に罹っている人では、夜間の血圧が下がりにくくなっている人が多いようです。

この現象の原因は、睡眠中に無呼吸が発生すると、血液が酸素不足になって、反対に二酸化炭素が増加することです。このような不健康な状態を補うために血圧が上昇すると言われています。

睡眠無呼吸症候群は高血圧だけに限らず、肥満やメタボリック症候群、さらには高脂血症や糖尿病などの生活習慣病を招く原因にもなります。





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起立性低血圧とは

起立性低血圧症は、急に立ち上がった時や急に起き上がった時なのに目の前が真っ暗になるような状態を言います。

急に立ち上がった時や急に起き上がったりしたとき、もしくはお風呂に長い間入っていたりすると、気分が悪くなった経験をされた方も少なくないと思います。

起立性低血圧症がどうして起きるのか?

立っている間は、全身をめぐる血液のうち500ミリリットルから800ミリリットルが腹部や下半身へ移動します。

重力に逆らわず、心臓から下へ流れていくというイメージです。

これによって、心臓へ戻ってこなければならない血液の量である静脈還流量が減少してしまうのです。静脈還流量が減少することで、体内の血液循環のコントロールができなくなってしまうのです。

体内の血液循環のコントロールができなくなった状態でも、人間の身体の調節機能が血液の循環、血圧の不具合を直そうとするのです。

身体の調節機能がうまく機能すれば、何らの支障はありません。

しかし、うまく機能できなかった場合は、体内の血液循環のコントロールができないままなのです。

この体内の血液循環のコントロールができていない状態の時に急に立ち上がったり、起き上がったりした時に起立性低血圧症が起こるわけです。

食後や運動後に起立性低血圧症が起こることもあります。



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高血圧と頭痛

高血圧と頭痛などの症状は密接な関係があるかのように思われています。

高血圧は無症状で、特に頭痛や目まい、耳鳴りなどの症状を引き起こす訳ではありません。

その分、合併症として非常に怖ろしい病気を発症してしまうので、放置しておくことは危険です。

高血圧によって血管が硬くなり動脈硬化を引き起こします。

この動脈硬化が脳の動脈で起きると脳梗塞になります。また血管が破裂することによって、脳出血を起こすことにもなります。

このような動脈硬化が心臓で起きれば、心筋梗塞や狭心症になりますし、腎臓で起きれば、腎臓が機能障害を起こします。

高血圧で最も注意を要するのは,合併症ということです。

高血圧が頭痛などの症状の直接原因ではありませんが、高血圧の人がひどい頭痛を感じたりするようになると、脳で何らかの合併症が発症したことを疑うかも知れません。




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高血圧によるめまい

高血圧の方がめまいを訴える場合、かなり思い症状だと言われています。

普段から血圧が高いと、心臓がどきどきしたり、頭が痛い症状が出てきます。

血圧を測っているという生活をしている場合、気をつけることも考えられますが、隠れ高血圧の方ですと、何治った時点で忘れてしまうこともあります。

血圧が高い状態がいつまでも続くと、血管内では動脈硬化になってしまいがちでその時には、血管内が傷つき、詰まりやすい状態になっていると言われています。

心臓付近だと、心筋梗塞になり、脳で起こることで、脳梗塞を引き起こすことになり、めまいも同じように考えられ、耳の奥に存在する三半規管という対のバランスを司る器官に向かって、血液が十分に生き渡らないことから、ふらふらとした状態になると言われています。

状態が進むことで、歩くことも困難なほど、ふらついてしまう事もあり、めまいは何らかの危険信号の一つだと言われています。

高血圧の場合は、既に脳内の血管に異常があることも考えられますので病院に行く事をオススメします。



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更年期による高血圧

更年期が原因で高血圧になることもあります。

更年期障害というと、女性のものと考えがちですが、男性も同じようなことが言えます。

原因の一つとして、血管が固くなることで、血圧の値が上がることです。

加齢によって血管の老化が始まってしまうことになり老化によって血管が固くなることで、血液にかかる圧力が強くなると考えられています。

心臓から血液を全身に送るときに、固い血管を通ることで、上の血圧が上がることになり、今度は心臓の血液が行く過程で下の血圧が上がり、血圧を図ると上下ともに高い状態になります。

更年期にかけて、固い血管になることで、高血圧になることがあり、70歳以上の方の場合は、『孤立型収縮期高血圧』の診断を受けることがあります。

血管が固くなるだけではなく、自律神経も乱れてくる時期で、毎日の血圧の値が一定にならないなど、体そのものも不調になるのが特徴で更年期障害は女性の多いですが、孤立型収縮期高血圧は男性に多い症状だと言われていますが、この原因としては、喫煙や飲酒などと言われています。

女性でも、若いときからの習慣が、更年期になった時に高血圧の症状を招くことになります。



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高血圧に有効な栄養成分:カリウム

体内で、体重1kgあたり2g存在するカリウムですが、ナトリウムとともにはたらいて細胞の浸透圧を維持するという、生命活動の基本とも言える重要な役割を担っています。

多くの食品に含まれているため、普通の食事で不足することはありません。

不足した場合、筋力が低下したり、胃腸の動きが鈍くなったり、反射力が落ちたりすることがあります。

腎機能が低下して、排泄異常があると、高カリウム血症になることがあります。


カリウムのはたらき

カリウムはナトリウムと協力して細胞内外液の浸透圧を維持します。細胞の内側に多いのがカリウムです。

液体は濃度の低い方へ流れようとしますが、細胞はこの自然な流れに逆らって細胞内にカリウムをとどめ、細胞外にナトリウムを出して浸透圧を維持します。

浸透圧は、細胞内外の水分やさまざまな成分を調整するはたらきを持っています。

ナトリウムのとり過ぎは高血圧を招きます。

カリウムにはナトリウムを排泄して血圧を下げる作用があります。

食塩を減らすとともに、カリウムの摂取量を増やして高血圧を予防しましょう。


カリウムの正しいとり方

カリウムは煮ると約30%が煮汁に溶けてしまうので、煮汁ごと食べる調理が効果的です。

果物はそのまま食べられて、調理の損失がないのでオススメです。

カリウムとナトリウムの割合を1:2以下にすると、高血圧の予防により効果があるといわれています。




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