悪性高血圧は放置しておくと命が危険

悪性高血圧(高血圧緊急症)は、放置しておくと、半年から1年で命を落としてしまう重大な病気です。

高血圧症患者の約200人に1人がかかるといわれています。

悪性高血圧は、最高血圧が210、最低血圧が130以上の血圧血で、血圧が急激に上昇することで腎機能が低下し、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気を誘発する危険性が最も高くなっています。

悪性高血圧の初期症状には、頭痛や嘔吐、視覚障害などがあり、治療をしないままに時間が経過すると、意識障害やけいれん発作が出てきます。

重度の高血圧の場合に起こりやすいため、通常は自覚症状があることが多いのですが、心筋梗塞などで病院に運ばれたときに検査で悪性高血圧と判ることもあります。

高血圧は、若いから大丈夫ということではなく、自覚症状があれば、生活習慣を見直したりすることで重症化を防ぐことができます。

悪性高血圧は比較的若い人に多く見られる高血圧で、腎臓障害が急速に進行して腎不全を引き起こすため非常に危険な高血圧です。

また、心臓や血管の異常から心不全を引き起こすこともあります。

悪性高血圧は、本態性高血圧の一種ですが、短時間のうちに合併症を引き起こして生命の危険を脅かすほど悪化してしまう場合もあります。

治療については、入院治療が原則となっています。集中治療室もしくはそれに類する環境下で治療をすることが望ましく、急激に血圧を下げることは逆に危険性を高めることにもなるので、経過を見ながら少しずつ血圧を下げるようにします。

経過を観測しやすい環境で降圧剤の量を調整できる環境が必要になります。





          ketuatucont1.jpg