食事療法や運動療法を続けても、高血圧がよくならないという方は、一度睡眠を見直してみてください。
睡眠障害が高血圧の原因になっていることもあります。
睡眠時間は年々短くなるばかりで、睡眠時間の短縮と歩を合わせて高血圧に悩む人が増加しています。
最近の疫学的な研究により睡眠障害は高血圧に大きな影響を及ぼしていることが明らかになり、睡眠不足が高血圧を治りにくくしていると考えられています。
睡眠障害で特に問題になるのが、睡眠時無呼吸症候群です。
二次性高血圧の主な原因は睡眠時無呼吸症候群であるとの研究があります。
高血圧ではない健康な人では、昼間より夜間の血圧が下がるのが普通です。
睡眠時無呼吸症候群に罹っている人では、夜間の血圧が下がりにくくなっている人が多いようです。
この現象の原因は、睡眠中に無呼吸が発生すると、血液が酸素不足になって、反対に二酸化炭素が増加することです。このような不健康な状態を補うために血圧が上昇すると言われています。
睡眠無呼吸症候群は高血圧だけに限らず、肥満やメタボリック症候群、さらには高脂血症や糖尿病などの生活習慣病を招く原因にもなります。