高血圧でも摂取しやすい健康食品

高血圧に効く健康食品も多く出回っていますが、有名なのはゴマペプ茶といってゴマの作用で血圧を下げるようにできている飲料です。

すぐに効果はありませんが、少しずつ体質改善してきます。

杜仲茶もトクホに登録しているものが多く、高血圧に効く健康食品として売られています。

玉ねぎ茶といった血液に関係するお茶も発売されています。

高血圧で摂取しやすい健康食品はカリウムですが、減塩を助けるカリウムは食事でなかなか口にできないものなのでサプリメントで摂るのもいいでしょう。

カリウムを摂取することでナトリウム(塩分)を外に出してくれる働きがありますので、余計な塩分を中に入れることなく血圧の上昇を助けてくれます。

しかしカリウムを摂取しすぎると腎臓などや心臓に負担をかけます。摂取のしすぎは注意しましょう。

黒酢も高血圧に効く健康食品にあげられます。

黒酢を取る事で血流を改善して血圧を下げる作用があります。

他にはトマトを使ったジュースなども健康食品として開発されています。

トマトに含まれるピコピンに頭部の熱を下げる効果もありますが、血圧を下げるようにも開発されています。

乳酸菌を使った健康食品も高血圧に有効です。

乳酸菌が血圧を下げる効果があります。

高血圧は薬とは違って飲んだからいいというものではなく、毎日の生活を見直す事が一番大切です。




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高血圧に効く食材:海藻類

海藻類にはミネラルがたっぷりで、高血圧の予防に効き目のある栄養素がたくさん入っています。

のりや昆布、ワカメやヒジキ、もずくや寒天といった海藻類には、食物繊維がたっぷり入っていますから、老廃物をスムーズに身体の外に排出することができ、血圧や血糖値の上昇を防いでくれます。

のりにはカルシウムがたっぷりで、ビタミン食物繊維も豊富です。
骨を丈夫にすることができ、便秘予防効果や美容効果、疲労を取り除く効果が得られます。

昆布はダイエットのサポート役として最適な食材で、動脈硬化や高血圧を予防する力を持っています。
ワカメには血糖値の上昇を防ぐ効果があり、高血圧予防ができるだけではなく、糖尿病も予防することを可能としています。

ワカメならサラダや酢の物にして、毎日手軽に食べることができるでしょう。

ひじきには鉄分が豊富で、血液をきれいにする効果があり、便秘予防、貧血予防もできます。

もずくは胃腸を保護する働きが強く、コレステロールを排出させることができ、がんの予防にも役立ちます。




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高血圧に効く食材:野菜類

高血圧に有効な野菜として代表的なものにトマトがあります。
ナトリウムを効率良く排出させることができ、血管を丈夫にする効果が得られます。

トマトがだめな人はトマトジュースやトマトの入った野菜ジュースで代用してもいいでしょう。

レタスやタマネギ、アスパラガスといった野菜も高血圧に高い効き目があります。
レタスはトマトと同じように抗酸化作用があり、血管と血液を若く保つ効果が期待できます。

タマネギは血液の流れを良くする働きを持っている野菜で、タマネギだけではなく皮も活用して損はない野菜です。

高血圧予防のレシピには必ず登場する野菜ですから、毎日でもタマネギを食べるようおすすめします。

ほかにも筍やサトイモ、ニンジンや大根、白菜、ジャガイモといった野菜が高血圧予防に有効です。

リンゴやメロン、柿といった果物にも高血圧を予防する成分がたっぷり入っています。




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高血圧に効く食材:魚介類

高血圧の予防と改善をするなら、食材は旬のものを食べるということも大切なポイントです。

そのとき一番おいしい食材を食べることで、栄養をしっかり吸収することができます。

魚介類ならなおさら旬のものを選ぶことが大切です。

高血圧に効き目のある魚介類にはイワシやカキ、サンマ、アサリ、タコやイカ、サバやエビ、カツオといったものがあります。

イワシにはDHAとEPAが豊富で、高血圧になるのを防ぐ効果があり、動脈硬化を防ぐ力にもすぐれています。

カルシウムやビタミンDも豊富で、高血圧から発症しやすい骨粗しょう症やがんも防ぐことを可能としています。

カキやアサリのような貝類には亜鉛やタウリンが豊富で、免疫力を高めながら動脈硬化を防ぐことができます。

アサリには中性脂肪を緩和する成分も入っていますから肥満防止のためにも効果的です。

サンマは栄養価が大変高く、ビタミンが豊富で眼精疲労に効き目がありますから眼に現れる動脈硬化を防ぐことができます。




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高血圧の敵、冷え性

高血圧とは正反対の低血圧の人は、低体温であることが多く、血圧と体温は関係していると考えがちですが、
血圧と体温は一緒に考えることのできるものではありません。

高血圧だから体温が高いということもありません。

基礎代謝を高め、積極的に身体を動かせば体温は上昇します。

体温が低いと血液が全身に行きわたることができず、冷え性になってしまいます。

冷えは高血圧にとって大敵なものです。

急な温度差によって高血圧の発作が起きてしまいますが、発作を防ぐためにも、身体が冷えないよう常に身体を温めておくようにしましょう。

冷え性や高血圧を予防するために運動はもちろんですが、お灸や漢方などで冷え性体質を改善し、身体の気の流れを良くする治療も効果があります。

マッサージや足浴なども効果的です。




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ストレスを発散しないと高血圧になる

高血圧の危険因子とされているものがストレスです。

家庭や職場でストレスを抱えていると、高血圧が起きてしまいます。

ストレスがあることによって、お酒を飲みすぎたり、タバコを吸ってしまうといったストレス発散方法も、高血圧を招く原因です。また過食に走る人もいます。

心身のバランスを崩す原因がストレスです。ストレスから起きてしまう病気は高血圧になったり、精神に異常が出るだけではなく、身体的な症状がたくさん出てくるようになります。

高血圧だけではなく、うつや自律神経失調症といった精神疾患にならないようにするためにも上手にストレスを発散させるようにしましょう。




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高血圧予防のためには温度差をなくす

高血圧で多い事故は、入浴中に発作が起きてしまうことです。

脱衣所や浴室の温度が低く、身体が冷えた状態で熱いお湯に入ってしまい、血圧が上昇することが原因です。

お風呂に入るときには、浴室を暖かくしておき、高血圧による発作を防ぐようにしましょう。

急激な温度差は入浴前後だけではありません。

自宅から外出するときや、部屋から廊下へ出たときなど、温度差があると高血圧になります。

身体を冷やさないようにすることが、高血圧の改善につながります。

全室冷暖房設備があると高血圧予防に最適です。

余裕があるならリフォームをするなどして、温度差をなくしておけば、高血圧による発作を防ぐことができます。

冷暖房の入っていない場所と、入っている場所との温度差をなくすことによって住宅を快適な状態に保つことができます。

廊下や脱衣所を暖めておくことが、高血圧の予防に必要です。




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高血圧には熱い風呂は危険

風呂の温度を高くしてしまうと、体温が急激に高くなり、血圧も上昇します。

浴室が冷えていたら、その差で高血圧の発作が起きてしまうことになります。

浴室をシャワーや浴槽の蒸気でしっかり暖めておき、発作が起きないようにしましょう。

高血圧の予防のためにおすすめするのが、半身浴です。

熱いお風呂で全身浴を好む人がたくさんいますが、入浴中は身体が温まっても、入浴後、急速に体温が下がり、高血圧にいいものではありません。

全身浴は体力も消耗しますが、半身浴はゆっくりとお風呂に浸かり疲れを取り除くことができますから、血圧の急な上昇を防ぐことができます。

老廃物を排出させることも可能ですから、ダイエット効果、美容効果も得られ、高血圧による弊害を防ぐことも可能です。

汗をたっぷりかきますから、水分補給を忘れないことです。

お湯の温度を一定に保つことに気をつけてください。




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高血圧と閉経の関係

女性は閉経前の更年期になったら、高血圧予防を積極的にしておきましょう。

更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、自律神経のバランスが崩れてきます。

これが自律神経失調症や更年期障害の引き金になってしまう原因ですが、エストロゲンが減少することで、動脈硬化になる危険性が出てきます。

エストロゲンが減少してしまうと太りやすい体質に変化してしまい、肥満から高血圧が引き起こされることもあります。

年齢とともに代謝が低下しますから、食事の量が変わらないと体重が増加し、肥満が原因となって高血圧になってしまいます。

更年期に入ると女性の身体にはさまざまな変化が出てくるようになります。

普段から血圧を測定し、高血圧になっていないかをチェックするとともに、高血圧対策をしておくことが重要です。




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高血圧の原因:睡眠時無呼吸症候群

高血圧になった原因が睡眠時無呼吸症候群にあるかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群が疑われる人は、早く睡眠時無呼吸症候群の治療を始め、高血圧の改善に努めるようにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群は肥満体型の人が多く発症してしまうといわれています。寝ているときに呼吸が止まってしまい、脳が酸素不足になりますから、寝ている時間を確保することができていても、熟睡することができません。

倦怠感や頭痛などがひどい人は、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

顔の骨格も関係するといわれています。睡眠時無呼吸症候群になっている人の大半は気道が狭いことが原因ですが、顎の小さい人も気道が狭くなっているために、睡眠時無呼吸症候群になりやすいとされているからです。

睡眠時無呼吸症候群が高血圧の危険因子とされている理由は、無呼吸状態から呼吸をするときに、大量の活性酸素が出てしまい、血管を傷つけてしまうことと、血圧の変動が大きくなるからです。

睡眠時無呼吸症候群になると高血圧だけではなく、糖尿病を招くともいわれています。




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高血圧の合併症で起こる脳の病気

高血圧の合併症で多い病気のひとつが脳の病気です。

脳の病気には脳出血や脳梗塞、くも膜下出血といった病気があります。

総称して脳卒中といわれますが、このうち脳出血と脳梗塞は特に高血圧による発症率が高いものですから、気をつけなければいけません。

脳出血は脳の中で出血が起きてしまう病気で、高血圧によって硬くなってしまった脳の血管が何らかの刺激によって急に出血してしまうものです。

すぐに処置をしないと感覚麻痺や意識障害、運動障害などが残ります。

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまうことによって栄養不足になってしまう病気で、言語障害やめまいなどが後遺症として残る可能性があります。

くも膜下出血は激しい頭痛が特徴で、今まで感じたことのない頭痛が出たらすぐにくも膜下出血を疑い、病院に行くことが重要です。死亡率が高く、若い人の発症率が高いことでも有名です。

助かっても脳死状態になることがあります。

脳の病気は、その他にも認知症と言う病気があります。




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高血圧の合併症で起こる心臓の病気

高血圧から引き起こされる心臓の病気は狭心症や心筋梗塞、心肥大や心不全といった病気です。

狭心症は心筋梗塞の一歩手前の状態にある病気で、高血圧が原因で血管が詰まりかけている状態です。

いかに早く狭心症の治療を始められるかが重要となります。

胸の痛みは心筋梗塞ほど強くありませんが、そのままにしておくと心筋梗塞まで進行します。

胸の痛みがすぐに治まっても、痛みの出る間隔が短くなってきたら狭心症かもしれません。

心筋梗塞は心臓の冠動脈が高血圧によって動脈硬化が起き、詰まってしまう病気です。

心臓で動脈硬化が起きてしまったと考えるといいでしょう。

激しい胸の痛みや吐き気といった症状が出てきますから、高血圧の人が胸の痛みを感じたら、早く検査を受けましょう。

高血圧になってしまうと、心臓がそうではないとき以上に働いて血液を全身に送り出さなければいけなくなります。

心臓は高血圧の血液を送り出そうと心筋が大きくなり、これが心肥大を引き起こしてしまうのです。

心不全はこの心肥大によって心臓が疲れてきてしまい、機能が低下してしまう病気となります。

血液を送り出す力がなくなってしまい、動悸や呼吸困難、疲労といった症状が出てくるようになったら、
心不全を疑いましょう。



        
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高血圧の合併症で起こる腎臓の病気

高血圧と腎臓の関係はとても深く、高血圧が長く続くと腎臓に影響し、腎臓の病気になりやすいからです。

腎臓に行く血液の量はとても多く、腎臓に行くまでの血管に異常が出てしまうと高血圧になります。

高血圧になると腎機能が低下し、血圧を高くして血液の流れをスムーズに流そうとますます血圧が高くなりますから、高血圧から腎臓の病気を発症する人の数は大変多いものとなっています。

腎臓の機能が低下する病気には腎不全があります。

急性腎不全、慢性腎不全とあり、進行すると人工透析が必要になるほど重症になることがあります。

人工透析は高額な治療費用がかかるうえに、治療頻度が多くなることもあり、患者にとっては経済的な負担と身体的な負担が大きくなります。





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高血圧の自覚症状

めまい
平衡感覚が保てなくなるめまいが起こることがあります。

高血圧性のめまいは脳卒中や脳梗塞といった重篤な脳疾患に至る前触れの可能性もあります。


頭痛
頭痛や頭重感があるからといってすぐに高血圧症とは言えませんが、高血圧性の頭痛は、後頭部に痛みを感じる事が多いです。

脳卒中や脳梗塞といった重篤な脳疾患に至ることもあるので、痛みが大きくなるようならばすぐに診察を受けましょう。


肩こり
肩周りの血液の流れが悪くなるため、肩こりを起こすこともあるようです。

中高年の高血圧症に多いようです。

その他には、動悸、息切れ、胸の痛み、耳鳴り、イライラなどの訴えがあるといいますが、総じて自覚症状はさまざまで多岐にわたり、はっきり判定できるものではありません。

自覚症状の少ない高血圧症は、早期発見こそが大切です。

普段の自己管理を欠かさず、年に一度の定期健診でチェックすることを忘れないようにしましょう。




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高血圧の原因

遺伝
近親者に高血圧の人がいると、高血圧になりやすいと言われます。

高血圧になりやすい体質は遺伝するということです。

両親がともに高血圧の場合、その子が高血圧になる確率は約60%にもなり、逆に両親ともに高血圧でない場合、その子が高血圧になる確率は5%以下とのことです。


生活習慣の危険因子

生活面での原因としては、 塩分の摂り過ぎ、肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、加齢、気温(寒さ)などが挙げられます。

塩分の摂り過ぎ
高血圧の最大の原因は「ナトリウム(塩分)の摂りすぎ」です。
塩の主成分であるナトリウムは体内で水分を貯留させるので、血液中の水分量が増えます。

血液量が増えると血管の内圧が上がり血圧が上昇します。
そして、ナトリウムを体外に排出するのが、カリウムやカルシウムといったミネラルです。

高血圧を予防するには塩分を控えるとともに、ナトリウムを体外へ排出する作用のあるミネラルを積極的に摂るようにすべきという考え方もあります。

減塩することは高血圧だけでなく腎臓や心臓の機能を守ることにもつながり、多くの病気の予防になります。

日本人の塩分の1日摂取目標値は男性10g、女性8gですが、高血圧症の人は6gに塩分制限されています。

肥満
肥満になると体の体積が大きくなるので、心臓から送り出す血液量も増え、血圧が上昇します。
また体脂肪がたくさん体に貯まると動脈硬化も進行します。
肥満は高血圧だけでなく他の生活習慣病の温床となるので、適度な運動で解消する必要があります。

運動不足
適度な運動は、血管を広げて血流がスムーズにし血圧を下げます。
運動不足は血流が滞りやすいので血圧上昇につながります。
運動は前述の肥満防止にもなるので生活に取り入れるようにしましょう。

飲酒
アルコールは、適量ならば血管を広げるので血流がスムーズになり、血圧を下げます。
しかし過度のアルコール摂取は逆に血管が収縮して、血圧を急上昇させてしまいます。
飲酒は適度な量(コップ1杯くらい)をたしなむ程度にしましょう。

喫煙
喫煙は少量であっても百害あって一利なしです。たばこを吸うとニコチンが体内に取り込まれます。
体内に入ったニコチンは副腎を刺激し、血圧を上げるホルモンを分泌させます。
また、交感神経も興奮させるため血圧は上昇します。

長期に渡る喫煙は動脈硬化も進行させ、狭心症や心筋梗塞のリスクを高めることになります。
その他の要因としては、ストレス、加齢、気温(寒さ)などが挙げられます。
加齢や気温は不可抗力ですが影響を軽減する工夫はできますし、ストレス解消には運動がたいへん有効です。




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高血圧の薬一覧

生活を改善しても血圧が下がらない場合は、降圧剤を服用します。

降圧剤には、利尿剤、β遮断剤、ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)、Ca拮抗剤、α遮断剤があり、この降圧剤の種類を2種類に分け、血圧の量を減らす薬と血管を広げる薬を組み合わせて使います。

これらを組み合わせる時、Ca拮抗剤と一緒にACE阻害剤、β遮断剤、利尿剤をそれぞれ組み合わせると降圧剤の効果は増すとされています。

単体で服用するより、二種類、三種類と組み合わせることで効果が高まることもあります。

これらの降圧剤を飲む際は、高血圧の他に何か病気がないか、薬を飲むことで合併症にならないかを、確認してから飲むようにしなくてはいけません。

高血圧の薬は、その時だけ効果が効いているものなので、ずっと継続して飲み続けることが必要です。


Ca拮抗剤
血管を広げる役割をし、カルシウムの働きを止め、血管を縮めない働きがあります。

利尿剤
尿と一緒に血管の中の塩と水を排出します。これにより、血液量を増加させない働きがあります。
ただ、合併症の危険もあるので注意が必要です。

β遮断剤
心臓のβ受容体を遮断し、心拍数を減らしたり心臓の収縮を適度に抑える作用があります。
その結果、心臓が送り出す血液の圧力を弱くすることができます。

ACE阻害剤
腎臓に働いて血管を広げる働きがあります。
同時に、血圧を下げる物質(ブラジキニン)が 欠乏しないように働きます。

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤
強力な血管の収縮作用を持つアンジオテンシンという物質の働きを阻害する働きがあります。

遮断剤
交感神経を刺激しないようにし、血管を広げる役割をしてくれます。
ただし、たちくらみをする恐れがあり、高齢者の人は注意が必要です。


<高血圧に効果のある市販薬>
ナイシトール85/血府逐於丸360丸/三黄瀉心湯エキス細粒/クラシエ 防風通聖散料エキス顆粒
クラシエ 新コッコアポS錠/クラシエ 柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒/クラシエ コッコアポA錠
柴胡加竜骨牡蛎湯シンワ/防風通聖散エキス錠(大峰)/春宝丸 900丸/一元 釣藤散
クラシエ 七物降下湯エキス錠/防風通聖散(1062)漢方ツムラ/釣藤散(1047)漢方ツムラ
大柴胡湯(1008)漢方ツムラ/柴胡加竜骨牡蛎湯(1012)漢方ツムラ/大柴胡湯エキス細粒/など。


<高血圧に効果のある漢方薬>
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)/防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)/大柴胡湯(だいさいことう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)/釣藤散(ちょうとうさん)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)/黄連解毒湯(おうれんげどくとう)/八味地黄丸(はちみじおうがん)
七物降下湯(しちもつこうかとう)。




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高血圧と頭痛の症状

高血圧と頭痛などの症状は密接な関係があるかのように思われていますが、高血圧は無症状で、特に頭痛や目まい、耳鳴りなどの症状を引き起こす訳ではありません。

しかしその分、合併症として非常に怖ろしい病気を発症してしまうので、放置しておくことは危険です。

高血圧によって血管が硬くなり動脈硬化を引き起こします。

この動脈硬化が脳の動脈で起きると脳梗塞になります。また血管が破裂することによって、脳出血を起こすことにもなります。このような動脈硬化が心臓で起きれば、心筋梗塞や狭心症になりますし、腎臓で起きれば、腎臓が機能障害を起こします。

高血圧で最も注意を要するのは,合併症ということです。高血圧が頭痛などの症状の直接原因ではありませんが、高血圧の人がひどい頭痛を感じたりするようになると、脳で何らかの合併症が発症したことを疑うかも知れません。




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高血圧に有効な栄養成分:ペプチド

ペプチドには魚由来のペプチドや乳タンパクの主成分ラクトトリペプチド,ゴマペプチドなどの種類があります。

血圧は腎臓に流れる血液の量と酵素の働きによって調整されています。複雑な化学変化の過程を経て最終的に「血管を収縮させる働き=血圧を上げる働き」があるアンジトテンシンIIという物質が作り出されます。

アンジトテンシンIIを作るためには、アンジトテンシン変換酵素が必要となります。

ペプチドはACE酵素の働きを阻害し高血圧を改善,解消する栄養として注目されています。サントリーが発見したゴマペプチドはロイシン・バリン・チロシンの3つのアミノ酸から構成されるペプチドで、高めの血圧をコントロールする効果があります。

ゴマペプチドを配合したサントリーのゴマペプ茶を1日1本飲用した場合、4週間で血圧の低下がみられ、12週間後には最高で血圧で13mmHg、最低血圧で6mmHgの低下が確認されています。




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高血圧に有効な栄養成分:カリウム

細胞内にナトリウムが過剰に存在してしまうと血圧が上昇し高血圧の原因となります。

カリウムは細胞内に存在する過剰なナトリウムを外にとりだして血圧を正常の保つ働きがあるミネラルです。

本態性高血圧症には効果的です。

カリウムの適正摂取量は2,000mg。カリウムはリンゴやほうれん草,海藻,バナナなど、新鮮や野菜や果物に多く含まれています。

腎機能が落ちている時のカリウムの大量摂取には注意が必要です、

カリウムの高血圧の予防,改善効果としてリンゴを使った調査ありますが、リンゴを多く食べる人はあまり食べない人と比べて高血圧患者が少ないというデーターが発表されています。





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高血圧に有効な栄養成分:マグネシウム・カルシウム

マグネシウムは血圧調整に関わるミネラルです。

その他に、エネルギー発生,体温調整,筋肉の収縮などに関わっています。マグネシウムとカルシウムは1:2~3程度のバランスが大切です。

バランスが崩れマグネシウムが不足すると血管が収縮して高血圧の原因になってしまいます。

マグネシウムの摂取量は男性で1日280-320mg 女性で240-260mg程度。野菜やバナナ,大豆,海藻などに多く含まれています。

上限摂取量は700mg。通常は700mgを超えても排出されるので問題ありませんが、腎臓機能が低下している場合は注意が必要です。




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高血圧と血液サラサラの関係

高齢者だけでなく、このところ若い人の間でも中性脂肪や血圧の上昇といった血液がドロドロのために起ってしまう病気になっています。

赤血球や白血球が血管を通りにくくなるために、血がドロドロとしてしまうということがわかっています。

高血圧と血液サラサラも深く関係してきます。

血がドロドロしてしまうことで全身に血液が流れにくくなるために血圧が上昇してしますのです。

また血圧の上昇だけでなく心筋梗塞や脳出血、脳梗塞などの恐ろしい病気を引き起こします。

また血がドロドロすると疲労感が回復しなかったり、頭痛や手足の冷えなど、体にさまざまな悪影響が及んできます。

高血圧と血液サラサラの関係は深く、これを改善することで血圧や他の様々な症状までも改善していきます。




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高血圧と脳卒中の関係

脳卒中のリスクファクター(危険因子)には、高血圧、糖尿病、心臓病や不整脈、高脂血症、喫煙などさまざまなものがあげられますが、この中で最大の危険因子は「高血圧」です。

厚生労働省の調査によると、収縮期血圧が140から159mmHgの軽症(I度)高血圧の人では、脳卒中により死亡する危険度が至適血圧者(110~119mmHg)の約3倍になります。

収縮期血圧が180mmHg以上の重症(III度)高血圧になると、この危険度は7倍以上にもなります。


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高血圧薬の一覧

高血圧薬の一覧。利尿薬 ・β遮断薬 ・α遮断薬。
αβ遮断薬 ・カルシウム拮抗薬。
ACE阻害薬・ARB。

それぞれの薬の特徴について、説明します。

腎臓に作用し、ナトリウムと水分の排出を促すのが利尿薬。

心臓の活動量を適正にし末梢血管抵抗を減少させるのがβ遮断薬。

血管拡張作用を促すα遮断薬。心臓の活動量を適正にし末梢血管抵抗を減少させ、血管拡張作用を促すαとβの両方の作用があるαβ遮断薬。

血管拡張作用により、高血圧を下げる効果があるカルシウム拮抗薬。血圧を上げる酵素であるアンジオテンシン変換酵素を阻害するACE阻害薬。

血圧を上げる物質である「アンジオテンシンⅡ」を阻害するARB。

このような特徴がそれぞれにあります。



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高血圧薬には飲み合わせがある

高血圧薬には、飲み合わせがあるのか。高血圧薬に限らず、薬には食べ物や飲み物によって、相性があります。高血圧薬でいうと、グレープフルーツの成分で分解されたり、吸収されにくくなるなどの影響があります。

肉などの高タンパクな食べ物でも、吸収が高まり、薬の効果が強く出てしまいます。このように飲み合わせによって、身体を健康にするはずの薬がかえって、害になってしまうおそれがあります。

服用する時は、医師に相談のうえ、きちんと用法を守るようにしましょう。

そうしないと危険です。

薬の効果も得にくくなるだけではなく、命の危険となることもあるのですから、守ろうという気になるはずです。



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高血圧と塩分制限した食事

高血圧にならないためには、日常の食事が大切になります。血圧をコントロールするということは、食生活を改善することにもあります。

高血圧の方がふだんの食生活を見直したことで、血圧が正常になることはあります。
一般に高血圧の方の食事は、塩分の少ない、栄養バランスの取れたメニューが要求されます。
またカロリーもコントロールされなければ、肥満になり高血圧の原因になります。
具体的に高血圧の方の食事を考えてみます。

血圧のことを考えた食事で、理想とされる塩分の摂取量は一日6gです。
しかし、日本人が一日に摂取する塩分の量は、平均12gになり、ふだんから多く摂取していることがわかります。

塩分制限をした食事は、最初はやはり味気ないものです。ふだんの食事よりとても薄く感じられ、この食事が続けば食欲のある方には、ストレスに感じることもあるでしょう。
いきなり6gに塩分制限した食事は続かないので、徐々に塩分を少なくする事が方法です。食事の味付けは、薄く塩分を控え、これを続けることで薄味になれてきます。

またメニューにも工夫を加え、香辛料を使い、お酢で味付けをして、お醤油やお塩を使わない工夫が大切です。
できる限り味付けにインパクトを与えるよう、それで塩分をなるべく使わないようにします。

また体重が多い方は、これと同時にカロリーもコントロールも行いましょう。
これは肥満の防止で、高血圧と肥満は密接な関係にあります。

最初からいきなり、厳しい塩分制限は患者の負担になりますので、徐々に長く続けることが大切です。




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内分泌性高血圧とは

ホルモンは血液中を流れて全身の臓器に達し、各臓器の様々な機能を調節する重要な物質の総称です。

ホルモンのなかには、心臓、血管、腎臓などに作用し血圧を維持し重要な臓器にしっかりと血液を流し立ちくらみなどを防ぐ働きを持つものも何種類かあります。

しかし、これらの血圧上昇ホルモンが過剰に分泌されてしまうと高血圧となってしまいます。

代表的な病気として、腎臓に作用し塩分ナトリウム・水分を身体にためることで血圧を維持するアルドステロンというホルモンが過剰に分泌され高血圧となる原発性アルドステロン症や、心臓や血管に作用し血圧を上昇させるカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)というホルモンが過剰に分泌され高血圧となる褐色細胞腫などがあります。

本態性高血圧と異なり、これらの病気は手術などで比較的簡単に治癒させることができます。




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悪性高血圧は放置しておくと命が危険

悪性高血圧(高血圧緊急症)は、放置しておくと、半年から1年で命を落としてしまう重大な病気です。

高血圧症患者の約200人に1人がかかるといわれています。

悪性高血圧は、最高血圧が210、最低血圧が130以上の血圧血で、血圧が急激に上昇することで腎機能が低下し、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気を誘発する危険性が最も高くなっています。

悪性高血圧の初期症状には、頭痛や嘔吐、視覚障害などがあり、治療をしないままに時間が経過すると、意識障害やけいれん発作が出てきます。

重度の高血圧の場合に起こりやすいため、通常は自覚症状があることが多いのですが、心筋梗塞などで病院に運ばれたときに検査で悪性高血圧と判ることもあります。

高血圧は、若いから大丈夫ということではなく、自覚症状があれば、生活習慣を見直したりすることで重症化を防ぐことができます。

悪性高血圧は比較的若い人に多く見られる高血圧で、腎臓障害が急速に進行して腎不全を引き起こすため非常に危険な高血圧です。

また、心臓や血管の異常から心不全を引き起こすこともあります。

悪性高血圧は、本態性高血圧の一種ですが、短時間のうちに合併症を引き起こして生命の危険を脅かすほど悪化してしまう場合もあります。

治療については、入院治療が原則となっています。集中治療室もしくはそれに類する環境下で治療をすることが望ましく、急激に血圧を下げることは逆に危険性を高めることにもなるので、経過を見ながら少しずつ血圧を下げるようにします。

経過を観測しやすい環境で降圧剤の量を調整できる環境が必要になります。





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血行の流れをよくして高血圧を改善

高血圧の方にとって、血行をよくすることで血液の流れをよくすることは大切なことです。

血行が悪くなればますます高血圧が進行してしまうことにもなります。

血行を改善するためには、さまざまな方法があります。

まず体を冷やさないようにすることです。

水分を取ることも重要です。体を冷やすことなく水分がとれるよう、冷たすぎる水は避けるようにしましょう。普段の体温や代謝を上げるために、日常的な運動を行うことも大切です。

食事も結構改善に大きく役立ちます。緑黄色野菜などでビタミン類を補給し、体を温める食材を多めに取り入れるようにしましょう。

根菜やショウガなどがおすすめです。大根やショウガは、冬にたくさん食べることが多い食材ですが、こういった食材は体を芯から温めてくれる食材ですので、積極的に摂取するようにしましょう。

入浴も血行をよくするのに欠かせません。ただし、高血圧の方にとって急激な温度変化は危険です。

血圧の急上昇により、脳梗塞や心筋梗塞などを起こすリスクが高まってしまいます。なるべくぬるめのお湯につかるようにしましょう。

他にも、マッサージや整体、ヨガといった方法で血行を整えることができます。

肩こりや筋肉疲労なども軽減されるので、二重の意味で健康的な生活が送れるようになります。



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血圧の測り方で数値が異なる

家庭で血圧管理を行うことは、高血圧を治療したり、予防するためには必要なことですが、正しい血圧の測り方でなければ、本当の血圧を知ることはできません。

病院で血圧を測ると、緊張してしまって本来の血圧よりも高い数値になってしまう人もいます。

最近は家庭用の自動血圧計も進歩してきており、誰でも簡単に血圧を測ることができます。


家庭での正しい血圧の測り方

��、血圧を測定するタイミングですが、朝と夜に少なくても1回は測るようにしましょう。朝は起きてから1時間以内に測定することが望ましい。

��、トイレを済ませて朝食前に測るようにしましょう。

��、夜は就寝前に測ります。すでに降圧薬などを服用している人は、薬を飲む前に測定してください。

��、血圧の測り方で重要になるのが血圧測定器のセットの仕方です。最近の自動血圧計は操作が簡単になってきましたが、手首や指先で測るものは正確なデータを取ることができませんので、二の腕に巻く測定器の方がおすすめです。通常は利き腕の反対の腕で測定しますが、初めて測るときに両方測って高い方の腕で測定するようにします。

��、腕の高さは心臓の高さに合わせて、同じくなるように椅子に座るなどした方が測りやすいでしょう。血圧は心理状態も影響しますので、測る前に深呼吸をして気持ちを整えることも必要です。
 測定は同じ状態で二回行うとより正確な血圧を測ることができます。食後低血圧を調べるときは、食前と食後の血圧を測って比較することで確認することができます。

 


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血圧測定の左右差

高血圧予防のために、毎日決まった時間に自宅で血圧測定器を使って、血圧を測定・記録し、健康管理をしている方が増えています。

血圧測定は、右腕上腕部にマンシェットを巻いて、測定器で測定するのが一般的となっていますが、左腕で測定する例はあまり聞かれません。

右腕で血圧測定をする理由として、右側の鎖骨下動脈が左の鎖骨下動脈より、心臓から出る大動脈に近く、右腕上腕部での測定値の方が左より高く出る傾向があるためです。

日本高血圧学会などで発表された「高血圧治療ガイドライン」によると、初診では右腕上腕と左腕上腕で血圧を測定し、右腕と左腕で測定値が違う場合は、測定値が高い方を記録することとなっています。

一度だけの測定では正しい診断ができないので、15分くらい間を置いて複数回血圧測定をして、高血圧かどうかの最終診断を下します。



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高血圧症自体には自覚症状が現れないため、安静の状態で何度か血圧測定をすることは、早期発見の有効手段です。

更に右腕と左腕で血圧測定を行い、測定値の左右差を見ることで、高血圧に伴う動脈硬化などの病変を見つけることができます。

病変がない健常者でも、左腕での測定値が右腕より高い人もいます。


高血圧に関係した頭痛

一般的に頭痛が起こる仕組みとして、血圧が上昇することで脳内の血管が急速に広がり、脳内にある神経が刺激されて頭痛が起きるのではないか言われています。

その他に起床直後におきる頭痛があります。この原因としては、睡眠中に脳に溜まった炭酸ガスを排出しようと脳の血管が急速に広がるためだとう説もあります。

このように高血圧と頭痛の関係は、密接な関係であることは間違いありません。

頭痛というと、風邪などの一時的な疾患で起こることも多く、見逃されがちなのも事実ですが、たかが頭痛と侮ってはいけません。
高血圧症の疑いのある人は、自己判断に頼ることなく、病院で診察を受ける事をお勧めします。

市販の薬を飲んで、一時的に頭痛を抑えることは、何の解決にもなりません。

高血圧の治療をする為に降下剤の中には、血管を拡張する薬もあり、その作用から、頭痛を引き起こすケースもあるので、医師とのコミュニケーションは、頭痛を解決する上でも、とても重要になります。

その他にも、合併症としての頭痛も考えられます。この場合の頭痛の原因は合併症にあり、その合併症を治療することで、頭痛を治す事ができます。

合併症には、直接命に関係してくるようなものもあり、合併症を引き起こさないよう、注意をすることが大切です。

危険な合併症としては、脳卒中と言われる、脳内出血や脳梗塞、クモ膜下出血などがあり、誰もが一度は耳にした事のある恐ろしい病気で、死亡率が高いのも良く知られていています。

このような合併症を引き起こさない為にも、頭痛を感じたら、早めに医師に相談することをお勧めします。




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睡眠障害による高血圧

食事療法や運動療法を続けても、高血圧がよくならないという方は、一度睡眠を見直してみてください。

睡眠障害が高血圧の原因になっていることもあります。

睡眠時間は年々短くなるばかりで、睡眠時間の短縮と歩を合わせて高血圧に悩む人が増加しています。

最近の疫学的な研究により睡眠障害は高血圧に大きな影響を及ぼしていることが明らかになり、睡眠不足が高血圧を治りにくくしていると考えられています。

睡眠障害で特に問題になるのが、睡眠時無呼吸症候群です。

二次性高血圧の主な原因は睡眠時無呼吸症候群であるとの研究があります。

高血圧ではない健康な人では、昼間より夜間の血圧が下がるのが普通です。

睡眠時無呼吸症候群に罹っている人では、夜間の血圧が下がりにくくなっている人が多いようです。

この現象の原因は、睡眠中に無呼吸が発生すると、血液が酸素不足になって、反対に二酸化炭素が増加することです。このような不健康な状態を補うために血圧が上昇すると言われています。

睡眠無呼吸症候群は高血圧だけに限らず、肥満やメタボリック症候群、さらには高脂血症や糖尿病などの生活習慣病を招く原因にもなります。





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起立性低血圧とは

起立性低血圧症は、急に立ち上がった時や急に起き上がった時なのに目の前が真っ暗になるような状態を言います。

急に立ち上がった時や急に起き上がったりしたとき、もしくはお風呂に長い間入っていたりすると、気分が悪くなった経験をされた方も少なくないと思います。

起立性低血圧症がどうして起きるのか?

立っている間は、全身をめぐる血液のうち500ミリリットルから800ミリリットルが腹部や下半身へ移動します。

重力に逆らわず、心臓から下へ流れていくというイメージです。

これによって、心臓へ戻ってこなければならない血液の量である静脈還流量が減少してしまうのです。静脈還流量が減少することで、体内の血液循環のコントロールができなくなってしまうのです。

体内の血液循環のコントロールができなくなった状態でも、人間の身体の調節機能が血液の循環、血圧の不具合を直そうとするのです。

身体の調節機能がうまく機能すれば、何らの支障はありません。

しかし、うまく機能できなかった場合は、体内の血液循環のコントロールができないままなのです。

この体内の血液循環のコントロールができていない状態の時に急に立ち上がったり、起き上がったりした時に起立性低血圧症が起こるわけです。

食後や運動後に起立性低血圧症が起こることもあります。



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高血圧と頭痛

高血圧と頭痛などの症状は密接な関係があるかのように思われています。

高血圧は無症状で、特に頭痛や目まい、耳鳴りなどの症状を引き起こす訳ではありません。

その分、合併症として非常に怖ろしい病気を発症してしまうので、放置しておくことは危険です。

高血圧によって血管が硬くなり動脈硬化を引き起こします。

この動脈硬化が脳の動脈で起きると脳梗塞になります。また血管が破裂することによって、脳出血を起こすことにもなります。

このような動脈硬化が心臓で起きれば、心筋梗塞や狭心症になりますし、腎臓で起きれば、腎臓が機能障害を起こします。

高血圧で最も注意を要するのは,合併症ということです。

高血圧が頭痛などの症状の直接原因ではありませんが、高血圧の人がひどい頭痛を感じたりするようになると、脳で何らかの合併症が発症したことを疑うかも知れません。




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高血圧によるめまい

高血圧の方がめまいを訴える場合、かなり思い症状だと言われています。

普段から血圧が高いと、心臓がどきどきしたり、頭が痛い症状が出てきます。

血圧を測っているという生活をしている場合、気をつけることも考えられますが、隠れ高血圧の方ですと、何治った時点で忘れてしまうこともあります。

血圧が高い状態がいつまでも続くと、血管内では動脈硬化になってしまいがちでその時には、血管内が傷つき、詰まりやすい状態になっていると言われています。

心臓付近だと、心筋梗塞になり、脳で起こることで、脳梗塞を引き起こすことになり、めまいも同じように考えられ、耳の奥に存在する三半規管という対のバランスを司る器官に向かって、血液が十分に生き渡らないことから、ふらふらとした状態になると言われています。

状態が進むことで、歩くことも困難なほど、ふらついてしまう事もあり、めまいは何らかの危険信号の一つだと言われています。

高血圧の場合は、既に脳内の血管に異常があることも考えられますので病院に行く事をオススメします。



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更年期による高血圧

更年期が原因で高血圧になることもあります。

更年期障害というと、女性のものと考えがちですが、男性も同じようなことが言えます。

原因の一つとして、血管が固くなることで、血圧の値が上がることです。

加齢によって血管の老化が始まってしまうことになり老化によって血管が固くなることで、血液にかかる圧力が強くなると考えられています。

心臓から血液を全身に送るときに、固い血管を通ることで、上の血圧が上がることになり、今度は心臓の血液が行く過程で下の血圧が上がり、血圧を図ると上下ともに高い状態になります。

更年期にかけて、固い血管になることで、高血圧になることがあり、70歳以上の方の場合は、『孤立型収縮期高血圧』の診断を受けることがあります。

血管が固くなるだけではなく、自律神経も乱れてくる時期で、毎日の血圧の値が一定にならないなど、体そのものも不調になるのが特徴で更年期障害は女性の多いですが、孤立型収縮期高血圧は男性に多い症状だと言われていますが、この原因としては、喫煙や飲酒などと言われています。

女性でも、若いときからの習慣が、更年期になった時に高血圧の症状を招くことになります。



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高血圧に有効な栄養成分:カリウム

体内で、体重1kgあたり2g存在するカリウムですが、ナトリウムとともにはたらいて細胞の浸透圧を維持するという、生命活動の基本とも言える重要な役割を担っています。

多くの食品に含まれているため、普通の食事で不足することはありません。

不足した場合、筋力が低下したり、胃腸の動きが鈍くなったり、反射力が落ちたりすることがあります。

腎機能が低下して、排泄異常があると、高カリウム血症になることがあります。


カリウムのはたらき

カリウムはナトリウムと協力して細胞内外液の浸透圧を維持します。細胞の内側に多いのがカリウムです。

液体は濃度の低い方へ流れようとしますが、細胞はこの自然な流れに逆らって細胞内にカリウムをとどめ、細胞外にナトリウムを出して浸透圧を維持します。

浸透圧は、細胞内外の水分やさまざまな成分を調整するはたらきを持っています。

ナトリウムのとり過ぎは高血圧を招きます。

カリウムにはナトリウムを排泄して血圧を下げる作用があります。

食塩を減らすとともに、カリウムの摂取量を増やして高血圧を予防しましょう。


カリウムの正しいとり方

カリウムは煮ると約30%が煮汁に溶けてしまうので、煮汁ごと食べる調理が効果的です。

果物はそのまま食べられて、調理の損失がないのでオススメです。

カリウムとナトリウムの割合を1:2以下にすると、高血圧の予防により効果があるといわれています。




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本態性高血圧とは

 高血圧の原因は色々ありますが、そのうち90%くらいは原因がはっきりとわからず、本態性高血圧と呼ばれています。本態性高血圧の原因は1つではなく、様々な要因が関わりあって起こっていると考えられています。



○遺伝的要因 本態性高血圧の最も大きな要因として、遺伝によるものが考えられています。高血圧になる人の家族や親族の中には同じように高血圧の人がいる事が多く、遺伝子が関係しているとされています。

○加齢による血管老化の要因 人間の血管は年齢とともに老化し、個人差はありますが動脈硬化を起こしていきます。これがスムーズな血流を妨げて、血圧を上昇させる原因として考えられています。

○環境的要因 食事からの塩分の摂りすぎやタバコ、お酒、ストレスなど、生活習慣に起因する要因も考えられます。これらの要因は生活習慣を改善する事で取り除く事が可能ですが、改善する事が難しい習慣がある事も事実です。


女性の高血圧

 女性は一般的に男性よりも血圧が低く、あまり高血圧が問題になる事はありません。それは女性ホルモンに血管の収縮や老化を防いだり、水分やナトリウムの排泄を促す作用があるからです。しかし更年期以降は女性ホルモンの分泌が大幅に減少するため、高血圧に対しては男性と同様に注意しなければなりません。

 女性の場合、最も血圧に注意をしなければならないのが妊娠中です。妊娠中はホルモンバランスが変わりやすく肥満にもなりやすいため、血圧が上がりやすくなります。

 妊娠中の高血圧はWHOのガイドラインによると、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上、あるいは妊娠前か初期と比較して最高血圧が+25mmHg以上、または最低血圧が+15mmHg以上であれば妊娠性高血圧とされています。

 高血圧が進むと妊娠中毒症になりやすくなるため、太り過ぎないようにしなければなりません。最終的な体重増加は標準体重の人で8kg以内、多くても10kg以内にとどめるようにしましょう。

 また妊娠中の減塩や適度な食事量を守る事も大切です。妊娠中の高血圧が進むと降圧薬を使用しなければならなくなりますが、胎児への安全性を考慮して使用できる薬も限られてきます。

 使用可能な薬でも妊娠中は慎重に使わなければなりませんので、胎児のためにも肥満を防いで妊娠中の高血圧を予防するようにしましょう。


高齢者の高血圧

一般的に高齢になってから高血圧を発症する事はあまりなく、ほとんどが以前から高血圧である場合です。

なぜなら高血圧の9割を占める本態性高血圧は男性で30~40代、女性は50代で発症する事が多く、60代以降で発症する事はまれだからです。

もし高齢になってから血圧が上がったのであれば、腎血管性高血圧などの二次性高血圧が疑われますので、原因を確認する必要があります。

 高齢者の高血圧は最低血圧の割に最高血圧が高いという特徴があります。その理由として血管の動脈硬化が進んでいる事があげられます。動脈硬化によって血管内部が狭くなっていると血液が流れにくくなるため、それだけ強い圧力で血液で流そうとするために最高血圧が上昇してしまうからです。

また、高齢者の高血圧の特徴として血圧の変動のしやすさがあります。これは心機能や筋力の低下、血行不良などによるもので、急に立ち上がって血圧が下がる起立性低血圧や、食後の消化器系に血液が使われる事で、食後30~90分くらいにも低血圧が起こりやすくなります。また入浴後にも血圧が下がりやすくなります。

 高齢者の高血圧の基準も一般成人と同様、最高血圧で140mmHg以上、最低血圧で90mmHg以上です。治療の行い方も同様で軽症であれば食事療法や生活改善などを行いますが、高齢者の場合にはなかなか生活習慣を変える事が難しく、そのため必要に応じて降圧薬を使用します。

高齢になると他の病気で複数の薬を処方されている場合もあります。降圧薬の中には他の薬と相互作用を起こすものがありますので、合併症の有無や現在使っている薬をきちんと医師に伝えるようにして下さい。


高血圧の検査の進め方

高血圧の検査では、まず始めにスクリーニング検査を行います。スクリーニング検査とは、問診、診察、肥満の判定、尿検査、血圧検査、眼底検査、心電図検査、胸部X線検査の事で、これは誰にでも行われる検査です。これらの検査によって高血圧の種類と程度が調べられ、明らかに原因や合併症がない軽い高血圧と診断された場合は、食生活や日常生活の注意点の指導が行われます。しかし血圧がかなり高かったり合併症が疑われる場合には、さらに詳しい検査が行われます。

○ 問診 医師は患者さんから話を聞く事によって、本態性高血圧なのか、他の病気が原因で起こる二次性高血圧なのかを判断します。あらかじめ問診票に現病歴や既往歴、家族の病気についてなどを記入し、それを基に進められる事が多いようです。このほか、普段起こっている症状や始まった時期、症状が出やすい時間帯などをあらかじめまとめておくと、診断の際に情報の漏れが少なくなります。

○ 診察(血圧測定・聴診・打診・触診) 血圧は時間帯によって変動がありますが、基本的には病院で測定した値をもとに高血圧かどうかを判定します。聴診は聴診器を胸やお腹にあてて、心血管の雑音の有無や心音の変化などを聞きます。打診では指でトントンと胸をたたいて、心臓が大きくなっていないかなどを調べます。心臓の大きさは大抵レントゲンで判断をするので、打診はあまり行わなくなっています。触診は体を触って腎臓や肝臓の腫れ、腫瘍の有無、むくみがないかなどを調べます。高血圧によって腎機能が低下すると、脚のすねにむくみが出るようになります。

○ 肥満の判定(BMI) 肥満は高血圧を悪化させたり合併症を引き起こす最大の原因になります。そのため体重管理が高血圧治療にとって大切になってきます。肥満は大きく分けて皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満がありますが、心臓や血管の病気にとってリスクになるのは内臓脂肪型肥満です。肥満の程度を判定する簡単な指標として、身長と体重のバランスから判定するBMI(ボディ・マス・インデックス)があります。



高血圧の食事療法

 高血圧の食事療法の基本
 高血圧は食生活の影響を受けやすく、高血圧を予防・改善するためには食事内容を見直す必要があります。食事療法の基本としては、食塩の摂取量を減らす、食べすぎを避ける、脂肪分の摂取を控える、栄養バランスのよい食事を摂る、の4つがあります。


 食塩の摂取量を控える事は高血圧の食事療法で最も大切な事で、ナトリウムに対して感受性の高い人では食塩の摂取量を減らすだけで血圧が正常になる事もあります。日本人平均の食塩摂取量は1日13gとされており、これを1日7g以下に抑える必要があります。

 食べすぎは肥満や糖尿病、高脂血症など生活習慣病全般の危険因子であり、動脈硬化の原因のひとつでもあります。肥満傾向の人はBMI(ボディ・マス・インデックス)から算出する標準体重(身長(m)×身長(m)×22)に収まる事を目標にしましょう。また脂肪分の摂りすぎは血中のコレステロールや中性脂肪を増やし動脈硬化のリスクを増やしてしまいます。栄誉バランスを考え、タンパク質、脂質、糖質のほか、ビタミン、ミネラルなどの摂取を心掛けましょう。特にタンパク質は血管の強化に欠かせない栄養素なので毎日の食事で忘れず摂るようにしましょう。


正しい血圧の測り方

 現在多くの家庭に血圧計があり、使いやすいものもたくさん販売されています。定期健康診断だけでなく、家庭でも体重計で体重を測るように血圧を測る習慣をつけて、高血圧の早期発見・早期治療につなげるようにしましょう。

 血圧の測定は静かな場所に座って安静にした状態で測定します。測定する時の状況がその時によって違っていると血圧もその状況による変化の影響を受けてしまい、日毎の血圧が比較が難しくなります。血圧の測定はなるべく同じ時間帯に測定するようにしましょう。一般的には朝起きて少ししてからか、夕食後から寝る前など、継続して測定できる時間帯に1日1~2回測定するのがよいでしょう。降圧薬を服用している人はこれに加えて午前中に測定すると、飲んでいる薬の効果が確認できるため、今後の治療方針を決める際の大切な情報源となります。


 血圧を正しく測定するポイント
○ 測定前は最低5分間安静にしておく測定前にはトイレをすませておく
○ 食事、運動、喫煙の後や、興奮したり寒い所にいた後は30分以上あける
○ 初めて測定する場合は左右両方の腕で測り、次回からは高い値の出た腕で測るようにする


食事の改善 自然の降圧薬、カリウムをとる

 カリウムが多く含まれる野菜などの食品は、塩分を排出する効果があります。カリウムを多めにとり、血圧を管理しましょう。

余分な塩分を排出するカリウム
医食同源という言葉があるように、食と医療はとても密接な関係にあります。塩分のとりすぎが血圧の上昇に関係する一方、カリウムの摂取で余分な塩分が排出され、血圧を下げる効果があることがわかっています。高血圧の治療中の人は、減塩と合わせて、積極的にカリウムをとる料理を選択しましょう。

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 カリウムが多い食品

カリウムの摂取量に決まりはありません。カリウムは、主に野菜類(アスパラガス、ブロッコリー、ほうれん草など)、いも類、果物類(プルーン、干しあんず、バナナなど)、海草類に多く含まれています。こうした食品を積極的に食べるようにして、バランスの良い食事を目指しましょう。ただし、腎臓が悪い人がカリウムを多く摂取すると「高カリウム血症」になり、血圧の上昇を招くことがありますのでご注意ください。

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早朝高血圧とは

 早朝高血圧とは、仮面高血圧になりやすい高血圧タイプの一種です。

 基本的に、血圧は交感神経が優位になると高くなります。ですから、早朝は今まで寝ていたわけですから、副交感神経が優位だった状態です。目覚めた後は、徐々に交感神経が優位になり、徐々に血圧も上がっていくのですが、早朝高血圧のタイプの人は、この早朝の血圧上昇が一気に起こります。
 
例えば、早朝にマラソンなどをして心筋梗塞などで倒れるというタイプの人はこの早朝高血圧のタイプの人だと考えられます。

 さらに早朝高血圧は2つのタイプに分けられます。

 朝起きて一気に血圧が上昇するタイプと、寝ている段階から血圧が上昇していくタイプです。

 前者が早朝上昇タイプ、後者が夜間持続タイプと呼ばれています。

 どちらも血圧上昇が不安定でありますが、寝ている段階から血圧が高い夜間持続タイプの人は、それだけ高血圧の時間が長くなりますから、注意がより必要になってきます。
 
ある意味、早朝高血圧の人は、低血圧の人と比べると目覚めはいいのではないかと思います。

 朝から活発に活動できるわけですから、余計注意が必要になってくるかもしれません。もし血管が詰まっていたら、一気に血圧が上昇することによって心疾患になる可能性が高いと考えられます。


子供の高血圧

 最近子供の血圧が上昇傾向にあるようです。原因として考えられるのは、栄養が多い食事を多く摂るようになったこと、早い時期から受験などでストレスが増えたこと、お菓子に含まれる塩分などを多く摂っていること、運動をする機会が少なくなったなどが挙げられます。

 また、子供の高血圧だけでなく、同時に肥満も増えているのも同じような要因によるものでしょう。

 大人になってから高血圧になるのはある程度仕方がないことです。徐々に心臓や腎臓の機能が低下していきますし、血管も長年血液の圧力に影響を受けて弾力性もなくなってきますし、コレストロールもある程度付着していきます。

 ですが、子供の場合は、まだ新しい身体機能を持っているわけですから、通常の生活習慣においては、血圧が高くなるケースは低いのではないかと思われます。

 もし、子供の頃から高血圧の傾向にある場合は、大人になってからも高血圧になりやすい傾向になるといわれています。

 子供の頃から血圧が高いという場合は、少し生活習慣の食生活やストレス環境などを親が見直す必要があるかもしれません。

 大人になってから困る前に事前に予防できることはしておいた方が良いのではないかと思われます。


仮面高血圧とは

 よく高血圧関連で耳にする言葉として、仮面高血圧という言葉があります。

 仮面というと聞きなれないイメージですが、実は高血圧以外にもうつ病にも使われたりもします。

 仮面という言葉を使うということは、高血圧ではなさそうにも関わらず実は、高血圧であるということです。

 このような仮面高血圧では、診察時の測定では通常の血圧であるのに、実は診察時以外の時では実は高血圧であったりする場合がそれに当たります。

 血圧はもともと1日の間でも大きく変動することもあります。人によってはそれがかなり極端に出る人もいます。

 そういう人は、高血圧がなかなか見えにくくなっています。

 仮面高血圧の場合は、通常の高血圧と違って数値が見えにくいですから、気づいたときには何らかの疾患に発展している可能性もあります。

 ですから、仮面高血圧の方が危険の場合もあるということです。常日頃から高血圧を意識していれば、ある程度の予防ができますが、このように気づかないままではそのまま高血圧が放置され続けることになります。

自分は高血圧ではないと思っている人でも、ある程度の期間は血圧測定してみるのも良いかもしれません。結局は仮面高血圧を早期に発見するには自分が意識して測定してみるしか方法がありません。


高血圧の人は頭痛に注意

高血圧の人は頭痛が起きやすいと一般には言われているといいます。

今解明されている高血圧の頭痛のメカニズムとしては、血圧の変動が大きいことによって起こるといいます。

つまり、治療を行っていったんは血圧が下がっても、また上がると起こるということ。なぜかというと、脳内の太い血管が急速に広がって、神経が刺激されてしまい、からだがそれを不快な情報としてうけとることで、頭痛としてかんじるのです。

 いい例として、高血圧の人に限らず、朝起きたときに頭痛っておきやすいですが、これは睡眠中に脳に炭酸ガスがたまるのだけれど、これを早く排出しようとして、血管が急速にひろがるためです。

 
高血圧が原因となって起こる頭痛の中にはそれほど心配する必要のないものもありますが、中には危険なものも含まれています。

それは頭痛だけではなく、動悸やめまい、痙攣、意識障害などの症状をともなっているケースです。

このような場合には高血圧の陰に重大な病気が潜んでいることもあるため、安易に鎮痛剤などを使って痛みを抑え続けるのではなく、すみやかに医療機関を受診した方が賢明です。

また、急激に血圧が上がったことによって脳圧が上昇し、引き起こされる頭痛は高血圧緊急症(高血圧脳症)と呼ばれ、手当てに急を要します。このような場合には視力障害が見られるケースもあり、すぐに治療を受ける必要があります。


血圧に関する間違った理解

昔から、①下の血圧が高いから注意した方が良いとか、②下の血圧が低いから大丈夫とよく言われてきたが、最近の研究で、これらが必ずしも正しく無いことが明らかになってきた。

下の血圧が高いのは良くないが、一番の問題はやはり上の血圧。上の血圧が高いのは危険。上の血圧は正常範囲にまで下げる事が大事。一般に太り気味の人は下の血圧が高めになる。

下の血圧が低いからといって安心してはいけない。低すぎるのも良くない。動脈硬化などが進んでいれば下の血圧は下がる。上下の差が大きいのは良くない。最高血圧-最低血圧が65以上ある場合は血管が硬い可能性がある(但し50才以上の場合)

血圧の薬は一度飲み始めると一生飲み続けなければならないと思っている人が多いがこれは重大な誤り。

血圧が薬やその後の生活習慣(運動と食事)の改善などで充分適正なレベルに下がっているなら、医師と相談の上休薬や減量して経過を見るのが良い。

血圧の下がりすぎは脳梗塞などを引き起こすこともあるので血圧がコントロールすべきレベル以下にあるときは、漫然と薬を飲み続けるのはむしろ危険。

血圧を上げる行為

血圧を上げる行為

食べ過ぎ、偏食

甘い物の食べ過ぎ

運動不足

塩分の濃い食べ物を好む(梅干し、みそ汁、漬物)

車の運転でスピードを出すと血圧が上がる

通勤もあたふたと急ぐと血圧が上がる

会議・残業の連続

睡眠不足

ストレス

トイレを我慢する

便秘で息む

夜中のトイレ

脱衣場と風呂場が寒い

コーヒーの飲み過ぎ(一日4、5杯)

酒の飲み過ぎ(日本酒1.2合、ビール中瓶1本強、ワイン200ml以上は血圧を上げる)

糖尿病、脂質異常症


血圧を下げる行為

血圧を下げる行為

散歩や適度の運動。
散歩が時間の無駄と思わずひたすら歩くことが血圧の低下につながる。特に、週に合計1時間の早歩きが有効。下肢の血液循環が良くなると血圧は下がる。

減塩:
食事は薄味にする。ラーメンやみそ汁は具だけ食べ、スープは残す。ラーメンのスープには8gの塩分が入っている。漬物は水で洗って食べる。醤油は控え、酢・レモン・生姜・紫蘇等で食べる
全粒穀類、果物および野菜の多い食生活にする。脂肪、コレステロールの多い食品を避ける。

カリウム・カルシウム・ビタミンの豊富な食事
カルシウムの摂取量が多い人は高血圧が少ない。

風呂はぬるま湯に入る

十分な睡眠(睡眠不足は大敵)

深呼吸、腹式呼吸

ストレスの解消

何事もゆっくり行動する。急がない。

少量のアルコール

体重を減らす:BMI(体重/身長X身長) 25以下。特に内臓脂肪を減らすのが効果的。このため腹囲を85cm以下にする。

高血圧とトイレでの事故

高血圧症の人がトイレで倒れるケースもめずらしくありません。

原因はいろいろありますが、特に大きいのが寒暖の差です。

寒い冬の明け方近くの時間帯は、家の中が冷え切っています。そんな時トイレに行くと、寝床で温まっていた体が急に寒さにさらされ、血圧が上昇し脳卒中などを引き起こしてしまうわけです。

血圧は一般に寝ている夜間に低くなり、目が覚める明け方にかけて上昇し、活動的な昼間に最も高くなります。しかし人によっては、朝だけ特に血圧が上昇する場合があります。これを早朝高血圧症といいます。

いずれにせよ、明け方目を覚ましてから二、三時間は、脳卒中や心筋梗塞などの危険な発作が起こりやすいので、十分な注意を必要とします。

高血圧症の人のトイレでの事故を予防するには、寒暖の差を防ぐために体から寒さを守ることです。

寝床から出るときは、面倒でも必ずガウンなど一枚羽織る習慣をつけましょう。

便座が保温できるものを利用したり、トイレに簡単な操作で作動する電気ストーブなどを設置するのもいいと思います。


高血圧症の人がトレでの事故を引き起こすもうひとつの大きな原因は、排便時にいきむことです。

いきみはじめに血圧が上がり、意外なことに排便時に息をこらえて強くいきみ続けると、血圧が一時的に急降下することがわかっています。そして排便が終わって、いきみをやめほっと一息つくと、直後にまた血圧が急上昇するのです。

排便時には気がつかないうちに、血圧や心拍数が激しく変動しています。これが心臓や体などに大きな負担となり、心筋梗塞や脳卒中の発作の引き金になるのです。

トイレでの強いいきみをやめるには、便秘は大敵です。

便秘解消には、野菜・海藻類などの食物繊維の多い食品をとる。定期的な排便習慣をつけるなどの生活習慣の改善が必要となってきます。起きた時に、コップ一杯の水や牛乳を飲むのも効果があります。


小便でも特に男性の場合は、事故に注意が必要な時があります。排尿中に生じる徐脈と低血圧状態で、主にアルコール常用者の方に生じます。

たまった尿を急に出してしまうと、急激に膀胱が縮まり、副交感神経反射というのが生じて、著しい徐脈と低血圧が起こり失神してしまうのです。

このときに失神によって転倒事故が起こるのです。アルコール好きな方で、中年から高齢の方は注意してください。

高血圧と入浴時の注意

高血圧症の人たちが、風呂場で倒れるケースが後を絶ちません。きちんとポイントを抑えて正しい対処をしましょう。

高血圧の人たちが入浴時に問題となるのは、季節・脱衣場の室温・お湯の温度・入浴時間などがあります。

真冬に脱衣場が寒かったりしますと、裸になると血圧が大きく上がります。浴室に入ってお湯につかると、お湯の温度が非常に高かったりすると、お湯の熱さの刺激でまた血圧が上がります。

脱衣場と浴室の急激な温度差には、十分注意しましょう。

冬場の脱衣場は、電気ストーブを置くなどして暖かくしておくなどの環境整備も大切です。風呂のふたをしないでお湯を張って浴室全体を温めておく工夫もいいでしょう。

お湯の温度は、高温を避け42度以下のぬるめのお湯に入る習慣をつけましょう。

入浴時間もいくらぬるめのお湯といっても、あまり長時間湯船に使っていると、心臓に負担をかけます。また大量に汗をかくことになるので、血行が悪くなり、心臓のトラブルにつながる危険性も高まります。

お湯につかるのは、10~15分以内を目安にしましょう。


入浴を終えてほっと一息つくと、血圧は急激に下がります。高いお湯の温度の刺激で、交感神経が興奮して血圧が上がりますが、暖かいお湯そのものは、血管を拡張させます。

したがって入浴直後から血圧は下がり始めます。

湯船に浸かっていて出る時に急に立ち上がったりすると、貧血などで立ちくらみを起こすことがあります。それは、血管拡張のせいです。

お風呂の中では、動作をゆっくりするよう心がけましょう。もちろん入浴中に気分が悪くなった時は、すぐに風呂を出て、静かに休むようにしましょう。

高血圧と日常生活の注意

高血圧症の方が日常生活の中のごく普通の行為の中で、血圧を上昇させてしまうことが結構あります。。

血圧は、昼間起きているときに上昇して、夜寝ているときに低くなるのが常です。

夜寝ているときに、血圧が低くなることで、心臓や血管が安静に保たれるので、睡眠は、人間の体にとって必要かつ大切なことです。

高血圧症の人が気をつけなければならないのは、朝起きた時のいろいろな急激な動作です。

活動している夜の間は、多くの血流を必要としません。それで血管は収縮して細くなっています。

血液は、活動的な昼間は事故に備えて固まりやすくなっています。逆に夜の間は、活動量も落ちるので事故の確率も下がるので、血液は固まりにくくなっています。

血管は細くなっていて、血液が固まりにくい状態で朝を迎えるのですが、起き抜けには、血液が固まりやすくなっていることが分かっています。

起きて活動することで血圧が上昇して、心臓や血管に負担がかかるうえに、血液が固まりやすくなっていることは、心筋梗塞・脳出血・脳梗塞などの発作がおきやすくなっています。

こんな状態の時に、暖かい寝床から寒いトイレに起きだしたり、急いで着替え・洗面などの行動をすると、血圧が急上昇してしまう危険があります。

高血圧症の人は、明け方の起床時の行動・動作はなるべくゆっくりしたほうが、危険を回避できます。


高血圧症の方が日常生活の中で、早朝だけでなく急激な激しい運動に注意しましょう。

階段を駆け上がったり、駆け下りたり、重い荷物を持ち上げたりする無理な動作、急激な動作は血圧を急上昇させてしまいます。

高血圧症の人は、無理な動作、急激な動作は禁物です。あせらずにゆっくりな動作を心がけて、血圧の上昇を防ぐようにしましょう。
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高血圧と食事

高血圧を治すには、生活習慣の改善と薬物療法の二つがあります。

高血圧になる原因の環境因子である食慣習は、高血圧と多いに関係があります。食事の改善をして高血圧になる要素を減らしていくことが、高血圧を治す食事療法の中心となります。


高血圧を食事で改善するには、減塩と食べすぎ解消です。

塩分を多く取りすぎると、血圧が上がるのは、塩分の取りすぎで体内のナトリウム濃度があがると濃度を低くしようという作用が起こります。

つまり、のどが渇くことによって、水分の補給をします。すると血液中の水分量が増え、心臓はより多くの血液を送り出さなければならなくなります。その結果心臓のポンプ機能に負荷がかかり、血圧が上昇してしまいます。

ほかにも、塩分をたくさん摂取すると、血圧をコントロールする交感神経が働いて血圧が上昇してしまいます。

塩分の取りすぎは、以上のように血圧を上昇させてしまうので、高血圧を治す食事療法に減塩は欠かせません。

今日本人が1日に摂取している食塩の量は、約13gにもなります。

健康な人でも望ましい塩分量は、1日10g程度なので、多くの日本人は塩分を取りすぎていることになりますね。高血圧症の人ならば、6~7g以下に制限することが望ましいといわれています。

1日の塩分量を7g以下にすると、二日で血圧が下がったというデータもあるほどです。

高血圧を改善するには、減塩に留意した食事をとることがいかに大事か分かると思います。


食べすぎは、食事からのエネルギーオーバーを招き肥満につながります。肥満は高血圧症につながり、動脈硬化などの合併症を助長させます。

肥満で体が大きくなると、その分体のエネルギー消費量が増え、心臓から送り出される血液が増えるため血圧が上昇します。

肥満解消は、高血圧を治すばかりでなく、生活習慣病の予防にもなるので、食事のカロリーに注意した食事をとって食生活の改善をしたいものです。

白衣高血圧

白衣高血圧とは、病院に来るだけで血圧が上がったり、白衣を着た人の前にいくだけで血圧が上がることを意味します。

病院にいったり、医師・看護師さんを前にすると、緊張したり、なんとなく不快な気分がしたりして、どきどきしたり、顔が青くなったりします。このときは自律神経の副交感神経が活発に働くので、血圧は上昇してしまいます。

白衣高血圧と呼ばれる方たちの血圧は、医療機関以外では、正常な血圧を示すのですが、医療機関で計測すると高血圧となってしまうのです。

白衣高血圧かどうか判断するには、非医療機関での血圧測定が必要となります。

簡単で正確な方法は、家庭における自己血圧測定です。最近市販されている家庭用血圧計は、正確に血圧が測れます。二の腕にカフを巻きつけて測る血圧計を用いるようにしましょう。

血圧を測るのは、上腕血圧で行いますので、手首や指で測るものは正しい血圧といえないので、使用しないほうが賢明でしょう。

白衣高血圧かどうか判断するには、もうひとつ機械が自動的に24時間、繰り返し血圧を測定してくれる、自由行動下血圧測定と呼ばれるものもあります。


白衣高血圧が無害なものであるかどうかということですが、全く無害であると言い切れないというのが現状のようです。

白衣高血圧の人は、外来だけ血圧が高くなっているのではなく、人と話したり、仕事などで緊張を強いられる場面では、血圧が上昇していると考えられているからです。

特に若い人の場合、白衣高血圧も高血圧の一種として、対応すべきとの意見があるようです。


白衣高血圧と逆に、医療機関では正常で家庭での血圧が高い状態のことを逆白衣高血圧(仮面高血圧)と呼びます。

逆白衣高血圧は、お医者様も気がつきにくく、適切な治療が行われないことになりますので、家庭での血圧測定が非常に大事になってきます。

本態性高血圧症

高血圧症のほとんどは、本態性高血圧症といって高血圧の疾病原因が特定できないものです。本態性とは原因不明ということです。高血圧症の9割以上の人が、本態性高血圧症とみられています。

これに対して腎臓・副腎などが悪いなど疾病原因がはっきりしている高血圧症を二次性高血圧症といいます。

したがって、高血圧症といった場合は、ほとんど本態性高血圧症を指します。


本態性高血圧症は、遺伝因子とストレス・塩分の取りすぎ・運動不足などの環境的な因子によってもたらされています。本態性高血圧症は、それらの因子が、多数のモザイクのように複雑に絡み合って発症すると考えられています。

本態性高血圧症を治療するには、薬物療法と非薬物療法があります。

本態性高血圧症の原因となる、遺伝因子はどうすることも出来ませんが、環境因子は本人の意思による生活習慣の改善で治すことが出来ます。生活習慣の改善に取り組むことが、非薬物療法です。

現代人は、本態性高血圧症になる危険因子に取り囲まれた生活をしているといるでしょう。だからそうとうの覚悟がないと生活習慣の改善による非薬物療法は成功しないでしょう。


こんなタイプの人が、本態性高血圧症になりやすい

・家族に高血圧症の人がいる

・日ごろの食事で塩分をとりすぎている人

・運動不足な人

・肥満気味の人

・精神的ストレスにいつもさらされている人

・自宅・職場などで騒音に悩まされている人

・飲酒量が多い人

・たばこを吸う人

・神経質、几帳面、せっかち、攻撃的などのストレスをためやすい性格の人

高血圧にならない生活習慣

高血圧は日常の生活習慣が要因となって起こる疾患です。
高血圧になる方のおよそ9割の方は、ハッキリとした原因はわかりません。

高血圧の初期の自覚症状は、ほとんどといっていいほどありません。このため、見逃しやすく定期検診か、日常から自宅で血圧を計測していなければ、早期の発見は難しいです。

高血圧にならないためには、日ごろからの食事と運動が大切になります。
日常の食生活は、栄養の取れたバランスの良い、また塩分を控えた低カロリーな食事が望まれます。

特に塩分の取りすぎは、血圧を高めます。もともと日本食は塩分の多い料理が多いので、なるべくお塩やしょう油を控えたメニューを考えます。また脂分の多い食事もよくありませんので、取りすぎないことに注意します。

脂分の多い食事は血中のコレステロールを増やし、動脈硬化の原因になります。これは血圧を上げることになります。
外食の味の濃い食事は、なるべく避けた方が良いです。
アルコールは定期量であれば良いと考えられています。しかし、飲酒は量が過剰になりやすいので、飲み過ぎないように注意してください。


また運動は、適度な運動が好ましく、一日、ウォーニングであれば30〜40分程度の運動を毎日行いましょう。特に激しい運動でなくても、毎日続けられるメニューで行います。大切なことは毎日続けることです。

高血圧に良くないと言われるストレスも、解消できる方法をそれぞれに見つけましょう。何かひとつ没頭できるような趣味が良いでしょう。なかなかできないような趣味でなく、手軽にできる趣味が、すぐできることで望ましいです。
ストレスを兼ねたスポーツが良いでしょう。


高血圧と怖い脳の合併症

高血圧で脳に起こる合併症があります。
合併症が脳に起これば、とても危険な状態になることが多く、最悪、命を落としかねません。

また脳は人のすべての機能をつかさどっていますので、もし命が助かったとしても障害が残れば、その後の日常生活に大きく影響します。

脳に起こる高血圧の合併症は、脳こうそく、脳出血がよく知られています。


脳血栓には、ラクナこうそく・アテローム血栓性こうそく・脳そくせんの3つの種類があります。いずれも高血圧により血栓が脳にでき、脳の血管が詰まることが原因です。

脳出血は、高血圧により、脳の細い血管が破裂する症状です。高出血は出血した場所が、脳のくも膜下診あるときを、くも膜下出血といいます。
そして、脳の血管が破れ出血し、この事で脳が正常に機能しない、障害が残ることを総括して脳卒中といいます。


脳で起こる動脈硬化は、危険な合併症の脳血栓や脳こうそくを引き起こします。
これらの症状は、とても重篤な障害を残すことがあります。脳の機能が一部麻痺し、言語障害や半身麻痺という後遺症を残します。これらの障害は、日常生活に影響を及ぼします。また発作が起きたとき、速やかな処置が行われなかった場合は、死に至ることもあります。

このようなことにならない為にも、日常の食事に気を付け、適度な運動をして、降圧剤を服用されている方は、適切に服用し血圧のコントロールを行います。

高血圧
の合併症の怖さを十分に理解して、血圧のコントロールを行い、今以上に悪化しないように気を付けましょう。脳出血は日本では三大死因の一つにあげられています。


高血圧の方の入浴の注意

高血圧の方が注意しなければならないことに、お風呂の入り方があります。
よく、お風呂で倒れる方がいますが、これは血圧の急激な変化が大きく影響しています。
お風呂で倒れ死亡された方のおよそ半数の方が。心筋こうそくが死亡原因になっています。

高血圧の方が入浴中に倒れないように、また死亡のリスクを回避する方法は、急激な温度変化をしないよう心掛けることです。
なぜ入浴中に倒れるかは、温度変化が多くかかわります。特に冬場のお風呂は、室外と湯船の温度差が大きいからです。

お風呂へ入るとき、脱衣所は温度が低く、この時身体の血管は収縮して血圧が高い状態です。そこで湯船に入り身体を温めると、交感神経刺激され、更に血圧が上昇します。とのときはかなり血管に負担が掛かり、血管が耐えきれなくなると破裂して、危険な状態になります。
破裂するときは、血管の細い場所が破裂するので、脳出血といった症状を起こします。


もし血管が破裂しなかったとしても、お風呂で十分に暖まると、血管が開き拡張して血圧の低下を起こします。急激な低血圧は、意識を失い倒れることがあります。風呂場で転倒するケースは、この場合も多く診られます。

お風呂から上がってすぐは、血管が拡張して血圧も下がり、血液の流れがゆっくりとなります。また水分が少なくなっていますので、どろどろと血管をどろどろとした血液が流れますので詰まりやすくなります。

この時血管を詰まらせる血栓を起こします。これが心筋こうそくや脳こうそくとなり危険な状態になります。
これは、血圧が低下して起こる症状ですが、原因は高血圧によることが原因です。

入浴のときのリスクを少なくするために、急激な温度差を避け、熱い湯船に直ぐに入らず、水分は入浴前にも補給して入りましょう。
お風呂の適温は、ぬるめの38℃〜40℃で入浴時間は5〜6分程度が良いとされます。


高血圧と塩分制限した食事

高血圧にならないためには、日常の食事が大切になります。血圧をコントロールするということは、食生活を改善することにもあります。

高血圧の方がふだんの食生活を見直したことで、血圧が正常になることはあります。
一般に高血圧の方の食事は、塩分の少ない、栄養バランスの取れたメニューが要求されます。
またカロリーもコントロールされなければ、肥満になり高血圧の原因になります。
具体的に高血圧の方の食事を考えてみます。

血圧のことを考えた食事で、理想とされる塩分の摂取量は一日6gです。
しかし、日本人が一日に摂取する塩分の量は、平均12gになり、ふだんから多く摂取していることがわかります。

塩分制限をした食事は、最初はやはり味気ないものです。ふだんの食事よりとても薄く感じられ、この食事が続けば食欲のある方には、ストレスに感じることもあるでしょう。
いきなり6gに塩分制限した食事は続かないので、徐々に塩分を少なくする事が方法です。食事の味付けは、薄く塩分を控え、これを続けることで薄味になれてきます。

またメニューにも工夫を加え、香辛料を使い、お酢で味付けをして、お醤油やお塩を使わない工夫が大切です。
できる限り味付けにインパクトを与えるよう、それで塩分をなるべく使わないようにします。

また体重が多い方は、これと同時にカロリーもコントロールも行いましょう。
これは肥満の防止で、高血圧と肥満は密接な関係にあります。

最初からいきなり、厳しい塩分制限は患者の負担になりますので、徐々に長く続けることが大切です。


高血圧薬には飲み合わせがある

高血圧薬には、飲み合わせがあるのか。高血圧薬に限らず、薬には食べ物や飲み物によって、相性があります。高血圧薬でいうと、グレープフルーツの成分で分解されたり、吸収されにくくなるなどの影響があります。

肉などの高タンパクな食べ物でも、吸収が高まり、薬の効果が強く出てしまいます。このように飲み合わせによって、身体を健康にするはずの薬がかえって、害になってしまうおそれがあります。

服用する時は、医師に相談のうえ、きちんと用法を守るようにしましょう。

そうしないと危険です。

薬の効果も得にくくなるだけではなく、命の危険となることもあるのですから、守ろうという気になるはずです。



高血圧薬の一覧

高血圧薬の一覧。利尿薬 ・β遮断薬 ・α遮断薬。
αβ遮断薬 ・カルシウム拮抗薬。
ACE阻害薬・ARB。

それぞれの薬の特徴について、説明します。

腎臓に作用し、ナトリウムと水分の排出を促すのが利尿薬。

心臓の活動量を適正にし末梢血管抵抗を減少させるのがβ遮断薬。

血管拡張作用を促すα遮断薬。心臓の活動量を適正にし末梢血管抵抗を減少させ、血管拡張作用を促すαとβの両方の作用があるαβ遮断薬。

血管拡張作用により、高血圧を下げる効果があるカルシウム拮抗薬。血圧を上げる酵素であるアンジオテンシン変換酵素を阻害するACE阻害薬。

血圧を上げる物質である「アンジオテンシンⅡ」を阻害するARB。

このような特徴がそれぞれにあります。




高血圧薬は一生飲み続けないとダメか

高血圧薬を一生飲み続けないといけないのか。

必ずしも、高血圧薬を飲み続けなければならないというわけではありません。

血圧が高い状態が続くと血管に負担がかかるため、心臓や脳、腎臓などに障害を引き起こします。

高血圧の治療は、まず血圧を下げて血管や臓器への障害を予防する事が最優先されます。

降圧薬によって血圧を落ち着かせてから、血圧に影響を与えている食生活や生活習慣の改善を行います。

これがうまくいけば、薬物治療がいらなくなる事も可能です。

��番よくない事は自分の判断で薬の服用を中止したり、量を減らしたり、規則正しく飲まない事です。

このような状態では血圧が安定せず、いつまで経っても改善には向かいません。

粘り強く治療に取り組んでいきましょう。そうすれば今は高血圧薬を服用したとしていても、服用しなくてよい時がくるはずです。



高血圧薬には副作用がある

血圧薬には副作用がある

高血圧薬には副作用があるのか。薬というものは、副作用が必ずあります。

ですから高血圧薬にも副作用はあるのです。まず、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)は、めまいや動悸が起こる可能性があります。

アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)から考えられる副作用は、空咳です。

カルシウム拮抗薬の副作用は、歯肉の腫れ、顔の火照り、足のむくみ、尿の量の増加です。

β遮断薬は、手足の冷え、インポテンス、息切れ、徐脈などです。

利尿薬の副作用として起こりうる症状は、通風、糖尿病、インポテンス、脱水・低カリウム血症などになります。

このように高血圧薬によっても、副作用はさまざまです。医師の指示のもと、薬の服用については、考えなくてはいけません。



高血圧薬カルブロック

高血圧薬カルブロックとは、どんな薬か。カルブロックとは、カルシウム拮抗薬です。カルブロックを服用すると、得られる効果は、血圧を緩除に下げ、1日1回の投与で24時間安定した降圧効果が期待できることです。

従来のカルシウム拮抗薬のデメリットとして、服用すると脈が上がる副作用がありましたが、カルブロックは脈が上がらないか、1分間に2~3拍下げます。。

カルブロックの投与目的は、血圧を下げて脳血管疾患や心筋梗塞への罹患をを防ぐこと。しかし、血圧を急に下げるものを使い続けると、血圧は下げっても、真の目的の脳血管疾患や心筋梗塞を起こしやすくなる可能性が示されていました。

しかし、カルブロックは心筋梗塞などの可能性が低いです。



血圧降下剤の使い方 β遮断薬

通常は上記で示した、140/90mmHg以下にするのが目標ですが、糖尿病・腎障害の患者さんの場合は130/80mmHg以下を目標とします。

以下に降圧剤の基本的な使い方を述べます。
1, 単剤で低用量から開始する。
2, 1日1回服用でよい長時間作用型の降圧剤を使用する。
3, 2~3ヶ月以内に降圧目標に達することを目指す。
4, 到達しない場合は、他の種類の降圧剤を併用する。
5, 利尿薬の少量投与は他の降圧剤の作用を強めるので3剤目に利尿薬を用いることを原則とする。


1、β1選択性か
インデラルなどの非選択型β遮断薬は、β2受容体も阻害するので、気管支喘息のヒトには注意である。

2、脂溶性か水溶性か
脂溶性のβ遮断薬(プロプラノロール、メトプロロールなど)は肝臓で代謝され、作用時間が短いが。水溶性のβ遮断薬(アテノロール)などは腎臓で排泄され、作用時間が長い。

3、ISA
ISA(内因性β刺激作用)作用をもつβ遮断薬は、過度の徐脈を防ぐので、高齢者、徐脈の患者さんに適している。

血圧降下剤の使い方 カルシウム拮抗薬 

ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬は、圧受容器反射を介した交感神経の活性化から、反射性の頻脈が起こりやすい。

エポニジピンはT型チャネルも抑制して心保護作用、腎保護作用を、シルニジピンはN型チャネルも抑制して交感神経抑制効果を示す。

アゼルニジピンは降圧に伴う心拍数の増加が見られにくい。ニフェジピン、バルニジピン、マニジピン、ベニジピンには利尿効果がある。

ベニジピン、シルニジピン、エホニジピンは腎糸球体の輸出細動脈を拡張させて、糸球体圧を低下させ、腎保護作用を示す。

これらの血圧低下作用以外の付加作用も治療に対して十分考慮に入れる。 長時間型か短時間型かについても気をつけたい。

アダラートなどの短時間型Ca拮抗薬は急に血圧が下がるので、虚血性疾患の続発に注意し、最もよく使われるノルバスクなどの長時間型Ca拮抗薬は24時間降圧作用が持続していない場合があることに注意する。


血圧降下剤の使い方 ACE阻害薬とARB

エビデンスの量の関係、及び心筋梗塞抑制効果の関係で、ACE阻害薬のほうがARBに比べて分があるが、空咳や血管浮腫の副作用について考えれば、ACE阻害薬よりもARBのほうが分があるといえる。

ACE阻害薬、ARB両者に見られる注意点としては、妊娠中の服用が禁忌であること、血清カリウムの上昇をきたすことがあげられる。妊娠中の高血圧は、胎盤血流量を減少させるため、130/80mmHg未満にするのが安全であるといわれている。

ACE阻害、AT1拮抗薬(ARB)は食事をせずに服用で血中濃度が上昇する。

利尿薬ではNa排泄低下により代償的にレニン-アンジオテンシン系が亢進するため、ACE阻害薬を併用すると過度の血圧低下が起こる。

また、これらは即効性ではなく有効かどうかは4~8週後に行われる。ACE阻害薬の降圧作用にはブラジキニンによるNO遊離も絡んでいる。

AⅡは、腎臓において輸出細動脈を収縮させ、糸球体内圧を上昇させるとともに、メサンギウム細胞の増殖やTGFβを介して糸球体硬化を進展させる。これを抑制するので、AT1拮抗薬には 腎保護作用あり。

心筋は高血圧で肥大する以外に、AⅡが直接心筋を肥大させる。心臓の心筋細胞以外の部分である間質を増殖させ、繊維化や動脈内腔の狭小化を引き起こす。




高血圧と血液サラサラの関係

高齢者だけでなく、このところ若い人の間でも中性脂肪や血圧の上昇といった血液がドロドロのために起ってしまう病気になっています。

赤血球や白血球が血管を通りにくくなるために、血がドロドロとしてしまうということがわかっています。

高血圧と血液サラサラも深く関係してきます。

血がドロドロしてしまうことで全身に血液が流れにくくなるために血圧が上昇してしますのです。

また血圧の上昇だけでなく心筋梗塞や脳出血、脳梗塞などの恐ろしい病気を引き起こします。

また血がドロドロすると疲労感が回復しなかったり、頭痛や手足の冷えなど、体にさまざまな悪影響が及んできます。

高血圧と血液サラサラの関係は深く、これを改善することで血圧や他の様々な症状までも改善していきます。





高血圧の合併症

高血圧によって起こる臓器障害、合併症には次のようなものがあります。

脳では、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)

心では、狭心症、心筋梗塞、心肥大、心不全

腎では、蛋白尿や慢性腎臓病(CKD)、腎不全

その他では、大動脈瘤、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)などがあります。


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高血圧と脳卒中の関係

脳卒中のリスクファクター(危険因子)には、高血圧、糖尿病、心臓病や不整脈、高脂血症、喫煙などさまざまなものがあげられますが、この中で最大の危険因子は「高血圧」です。

厚生労働省の調査によると、収縮期血圧が140から159mmHgの軽症(I度)高血圧の人では、脳卒中により死亡する危険度が至適血圧者(110~119mmHg)の約3倍になります。

収縮期血圧が180mmHg以上の重症(III度)高血圧になると、この危険度は7倍以上にもなります。


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高血圧の合併症 心臓病

高血圧の合併症として、心臓病が挙げられます。心臓病といってもいくつか種類がありますので、どんな合併症が現れるのか紹介していきましょう。心臓は最も命に関わる重大な機関ですので、早急な治療が望まれるでしょう。血圧が高くなると、それだけ心臓も多く働かなくてはいけないので、様々な合併症が出てくるのです。高血圧による心疾患は、高血圧ではない人に比べてリスクが3倍高くなると言われています。しっかりと治療しなければ取り返しのつかないことになりかねません。


   心肥大
生きている限り、私たちの心臓は絶え間なく動き続けています。心臓を動かしているのは心筋という筋肉です。高血圧ということは、強い力で心筋が全身に血液を送り出しているということで、次第に、血液を送り出している左心室の壁が肥大してきます。鍛えられた筋肉が厚くなるのと同じことです。これが心肥大です。

足や腕の筋肉と違い、心臓がこの状態でいると徐々に心筋が疲労して、やがて心臓のポンプ運動が低下して心不全におちいってしまいます。血液を送り出す機能が低下するために、心臓にそのまま血液がたまったままになってしまったり、肺水腫という、肺が水ぶくれした状態になってしまいます。こうなると、呼吸困難、動悸、息切れなどが現れるようになります。

特に、呼吸困難は睡眠時に起こりやすく、命に関わるものになります。これが心肥大の恐ろしいところです。検査は超音波検査で心筋の厚さを調べるとすぐに分かり、血圧降下剤で心臓にかかる負担を軽くしてあげなければいけません。

   狭心症
絶え間なく動き続ける心筋は、動くために大量の血液を必要とします。この心筋に血液を運ぶのが冠動脈です。高血圧は動脈硬化が起こりやすいことで知られていますが、冠動脈に動脈硬化が起こると、血管の内部が狭くなり、血管が収縮すると心臓は血流が途切れてしまうので動けなくなってしまいます。心臓へ血液が一時的に流れなくなることを狭心症というのです。

狭心症の症状は、突然の発作に襲われ、胸が圧迫されるような苦しさが、胸全体や左胸に起こります。発作が起こったら、冠動脈を拡張させなければいけませんので、ニトログリセリンなどを舌下から吸収しなければいけません。発作の予防する薬もありますので、医師の指示に従って服用するようにしましょう。食事の見直し、生活習慣の改善も絶対的に必要になってきます。

   心筋梗塞
先に紹介した狭心症は、冠動脈の血液が一時的に心臓に流れなくなるものですが、この心筋梗塞は、冠動脈の狭くなった部分に血栓がつまり、長い時間血流が途絶えてしまうことで、その先の心筋の組織や細胞が死んでしまう病気です。呼吸困難や胸の痛みの発作も長時間続くのですが、狭心症のようにニトログリセリンなどは全く効果がありません。

重篤で命に関わりますので、一刻も早く救急車を呼び、集中治療室(ICU)や冠状動脈疾患集中治療室(CCU)のある医療機関へ搬送しなければいけません。治療を行って自宅に戻れたとしても、予後も薬物治療で再発を防がなければいけませんし、狭心症の場合以上に、細心の注意を払って食事療法や生活改善をしなければいけません。

   心臓病の危険因子
近年の高血圧治療の普及によって、脳疾患の合併症は少なくなってきているにも関わらず、心疾患は増加の傾向にあります。高血圧の合併症である心疾患は、生活習慣病と言われる糖尿病、肥満、高脂血症なども大きく関わっています。それぞれが軽い症状であっても、同時に発症すると心疾患が発生する率が上がってしまいます。生活習慣を見直しましょうと口酸っぱく言うのには、こういう訳があるからなのです。どれもが軽い症状だからと油断しないようにしましょう。


高血圧の合併症 脳血管障害

高血圧の合併症として、脳血管障害について紹介していきます。頭のことなので、心臓と同じくらい怖い病気ばかりです。脳に疾患があると、命はとりとめても、予後が本人はもとより、周りの家族も大変な思いをしてしまいます。

     脳出血
合併症の中で、一番高血圧と関係の深いものとして、脳血管への障害があります。よく聞かれる病名として脳卒中がありますが、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞があります。その中で脳出血は、高齢になることによっての脳の細動脈が動脈硬化を起こし、血圧が高くなることで圧力がかかって血管が破れてしまい、出血を起こすことをいいます。

細い動脈ほど血圧の影響を受けやすくなり、高血圧の状態が続くことにより動脈の壁がダメージを受けます。やがて動脈瘤となることで血管の壁が膨らんで薄くなり、ちょっとしたきかっけで破れてしまいます、こうしたことから脳出血は前兆もなく、いきなりの頭痛やめまい、嘔吐に見舞われてしまうのです。

程度にもよりますが、半身マヒ、意識障害や言語障害、けいれんなどが見られる場合があります。軽い場合は生命の危険はありませんが、後遺症が残る場合もあります。早期からリハビリに取り組むことが望まれます。

     脳梗塞
脳梗塞の症状は、徐々に出てくる場合と、突然起こる場合があります。能動脈の動脈硬化が起こり、その部分に血栓が詰まって血流が止まってしまう病気を脳梗塞と言います。詰まった血管の先には血液が流れていかなくなるので、その先の脳細胞が壊滅してしまいます。脳がダメになってしまうと、半身マヒや言語障害が現れてしまいます。

行われる治療は、脳梗塞の起こっている部分をCT検査やMRI検査で調べます。外科的治療として、血管が詰まっている部分にカテーテルを通して、詰まりを通す場合もあります。一時的に脳への血流が途切れて半身マヒや口のもつれなどを起こすこともありますが、脳梗塞の前兆と捉えられています。一時的とはいえ、このような症状があった場合は、早急に医師の診断を受けなければいけません。

 
     くも膜下出血
くも膜下出血は、高血圧によるものと、脳動静脈奇形のものがありますが、ここでは高血圧が関係するものを紹介します。脳は髄膜に覆われていて、硬膜、くも膜、軟膜という3つの層になっています。膜の間には血管が走っていて、くも膜と軟膜の間には空間があり、くも膜下腔と呼ばれています。この空間は髄液が満たしています

。ここにある血管が破れてくも膜下腔に流れ出ることをくも膜下出血と呼びます。高血圧になって血管が破れ、いきなり激しい頭痛と吐き気や嘔吐に見舞われます。高血圧による脳動脈瘤が原因になっていて、手術によって出血を止めることになります。現在では破裂を防ぐために、脳検査で脳動脈瘤が発見された時点で、破裂しないように先に手術を行うことが多くなってきました。


     脳動脈硬化症
脳動脈が高血圧のために動脈硬化を起こし、血の流れが悪くなると、半身マヒや言語障害など、脳卒中の発作が特徴的になりますが、こうした症状が現れない場合があります。頭痛、めまい、手足のしびれや立ちくらみ、耳鳴りや物忘れ、夜眠れないなどの症状が起こることがあり、これを脳動脈硬化症と呼んでいます。高齢者の高血圧患者に多く見受けられ、糖尿病も併発している場合は進行も早くなります。脳卒中の前触れである場合がありますので、医師に相談するようにしましょう。


     脳血管性痴呆
老人性痴呆にはアルツハイマー型と脳血管性痴呆があります。脳血管性痴呆の原因は、脳血管が高血圧により動脈硬化を起こし、規模の小さな脳梗塞をいくつも起こしてしまう多発性脳梗塞などの後遺症が原因となっています。脳の血流がスムーズにいかないために、脳細胞に血液が十分に行渡らないため、の憂い細胞が少なくなっていきます。このため、痴呆の症状が出てしまうものです。痴呆になると日常生活に支障が出るだけではなく、人格が崩壊する場合もあり、早期に血管拡張剤や脳の循環代謝を改善してくれる薬などで薬物療法を行わなければいけません。


高血圧の合併症 腎臓病

高血圧の合併症による腎臓病を紹介していきます。普段から腎臓に異常がなくても、高血圧の状態が長い間続くと、腎臓の細動脈に動脈硬化が生じてしまいます。これにより、様々な弊害が出てきてしまいます。

      腎硬化症
腎臓は、体の老廃物を体外に排出する働きがあります。糸球体という部分が血液の中の老廃物を尿として排出してくれるのです。高血圧になることにより、腎臓にかかる圧力も上昇します。そのため、老廃物として体外に排出される量も増加するのですが、この状態がかなり長期間に渡ると、糸球体や、腎臓をはしる細い血管に負担がかかり、徐々に障害が出てきます。

糸球体に障害が出ると、血液の中にある老廃物はもとより、塩分なども体外に排出されなくなるので、益々血圧が上がってしまいます。このことにより、腎臓以外の高血圧の合併症でもある、脳や心臓の病気も進めてしまうことになります。治療を行わずに放っておくと、やがては人工透析をしなければいけなくなってしまいます。

更に、元々腎臓に障害があったり、糖尿病も併発している場合、高血圧になることによって病気が進みやすくなり、慢性腎不全になってしまいますので、目標とする血圧の数値を低く設定して治療を行わなければいけません。腎硬化症が進行してしまうと、腎臓に流れ込む血液の量も減ってしまいます。水分や老廃物のろ過にも支障をきたしてしまう結果になり、血圧もあがることにより悪循環に陥ってしまいます。


     慢性腎不全
腎臓病の治療を怠り、放置した結果慢性腎不全になってしまう可能性があります。これは腎臓の全機能が回復できないところまで来ているということです。高血圧が腎臓疾患に大きく関係しており、人工透析の原因の第3位には、上に挙げた病気の、高血圧による腎硬化症も挙げられています。慢性腎不全の様々な原因によって、その経過は変ってきますが、糸球体の細胞が増加したり肥大したりし、糸球硬化を招きます。

腎硬化症が進み、高血圧や尿タンパク、血中クレアチニン濃度が上がってしまい、糸球体障害から腎不全へと移行してしまうのです。腎不全とされる数値は、GFR(糸球体ろ過値)が毎分30ml以下、血清クレアチニンが2mg/dl以上が続くことを言います。ちなみに、血清クレアチニンの正常値は0.5~1.5mg/dlになります。

病期 GFR(糸球体ろ過値) Cr(血清クレアチニン) 症状 治療
1期
腎予備力低下 約80~50ml/分 0~2mg/dl ほぼ無症状 食事療法 ・ 薬物療法
2期
保存期 腎不全前期 約50~20ml/分 2~5mg/dl 貧血・尿濃縮力低下・夜間尿
3期
保存期 腎不全後期 約20~10ml/分 5~8mg/dl 貧血・低カルシウム血症・高カリウム血症・高リン血症・代謝性アシドーシス
4期
尿毒症 約10ml/分以下 8~ mg/dl 上記の他に、血液系・消化器系・循環器系・神経系の尿毒症症状。無尿・乏尿 透析療法 ・ 腎移植


     悪性高血圧
悪性の高血圧では、腎機能障害を急激に起こすことがあり、最低血圧が130mmHg以上を悪性高血圧と言います。目に見えた血圧の上昇により、血管の中が傷つきます。その傷を修復するために、血液が固まりやすくなるのです。こうしたことで、細い血管内に血栓ができてしまい、腎臓の血管も細くなってしまうのです。

結果、腎臓は血圧が低くなっていると判断し、血圧を上げるホルモンを出してしまい、更に血圧が上がってしまうのです。この症状が進行する前に血圧降下剤などで適切な治療を行って血圧を管理することで、腎機能の回復へと向います。


糖尿病で高血圧が問題になる理由

糖尿病には高血圧の人が多い

 糖尿病の人の 40~60パーセントが高血圧をもっていますが、これは糖尿病でない人の約2倍の頻度です。また、年齢が若いうちから血圧が上がり始めることが多く、罹病期間が長い人が多いため、合併症が現れる頻度が高くなっています。
 糖尿病の人が高血圧になりやすいのには、次のような背景があります。

(1) 高血糖で循環血液量が増える
 血糖値が高い状態では、体内の細胞の浸透圧が高くなっています。そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、血圧が上昇します。
(2) 肥満の人が多い
 肥満していると、交感神経(自律神経のひとつで心臓や血管に働きかけます)が緊張し、血圧を上げるホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)が多く分泌されるので、高血圧になります。糖尿病(2型糖尿病)の人は太っていることが多く、高血圧になりやすいのです。

(3) インスリン抵抗性がある
 インスリン抵抗性とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態です。インスリン抵抗性は、それ自体が糖尿病の原因になりますが、同時に、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され、「高インスリン血症」を招きます。高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓でナトリウム(塩分)が排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進される、といった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなります。

(4) 糖尿病性腎症から高血圧に
 糖尿病の合併症の腎症があると、腎臓から血圧を上げるホルモン(レニン)が分泌されたり、血液のろ過機能が低下し血液量が増えて、血圧が上昇します。



糖尿病と高血圧 動脈硬化

動脈硬化とは、動脈が硬く弾力性がなくなり、血管内径が狭くなることです。狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす怖い病気です。

 動脈硬化の原因は、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、肥満などがあります。この四つは互いに悪影響を与えながら、動脈硬化を加速度的に進行させ「メタボリックシンドローム」と呼ばれる、大変恐ろしい悪循環を引き起こします。

 具体的に、糖尿病と高血圧が心臓病や脳血管疾患に及ぼす危険性を数字でみると、健康な人の危険度を1とした場合、糖尿病で2~3倍、高血圧で2~3倍、糖尿病と高血圧があると6~7倍にもなります。

       
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生活習慣で高血圧を改善 肥満解消

標準的な体重を維持することは、高血圧の予防だけではなく、健康な生活のベースになります。肥満の解消に取り組みましょう。
肥満は合併症のリスクを高める健康な一生を送るためには、適正体重を維持することが重要です。肥満は高血圧を引き起こす主要因子であり、肥満と高血圧の両方をかかえた状態が続くと、動脈硬化や心臓病などの合併症が起こりやすくなります。特に注意が必要なのは、腸のまわりに体脂肪がたまる「内臓脂肪塑肥満」で、これを放置しておくと、軽度の高血圧であっても、メタボリック・シンドロームによって動脈硬化が進行し、命に関わる病気を誘発します。よって、高血圧で肥満がある人の療養には、適正体重までの減量と維持が必要不可欠です。また、高血圧で肥満が見られない人も、現在の体重を保つよう心がけましょう。適正体重の維持は、高血圧だけでなく、ほかの生活習慣病の予防にも効果的です。

2種類の肥満(内臓脂肪型肥満・皮下脂肪型肥満)
肥満は、体脂肪のつく部位により、内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満に分かれ、体型から、それぞれ「りんご型肥満」「洋なし型肥満」とも呼ばれます。高血圧などの生活習慣病と関係が深いのは、内臓脂肪型肥満で、腸のまわりの腹膜の一部「腸間膜」に脂肪がつき、その細胞からインスリンの働きを妨げる物質が分泌され、インスリン抵抗性が生じます。それが高血糖、脂質異常を引き起こし、さらに高インスリン血症が生じて、高血圧を誘発します。一方、皮下脂肪型肥満では、お腹やお尻、太ももにかけて脂肪がつきます。

減量目標はBMI25・0未満が目安に適正体重は、体脂肪のつき方が健康を保ちやすい状態であることを示します。その基準を簡単に割り出せるのが、国際基準の計算式BMI(ボディ・マス・インデックス)です。BMIは、身長と体重から算出することができ、日本人の場合、18.5以上25.0未満が普通体重で、生活習慣病かかりにくい健康な範囲とされます。減量はこのBMI25.0未満を目標に行います。

BMIの計算方法
標準体重を算出する国際基準BMI(体格指数)は、以下の計算式で求められます。
①BMI=体重kg÷(身長m×身長m) ②標準体重=(身長m×身長m)×22.0

男性の高血圧と肥満かつて日本では、食塩摂取量が非常に多い、痩せ型の男性に高血圧の症状が多く見られました。しかし、90年代以降は、肥満から高血圧を発症する男性が多くなってきています。


生活習慣で高血圧を改善 ダイエット

ダイエットによって血圧が下がった例が、多数報告されています。焦らず着実に減量を成功させましょう。

無理をせず、ゆっくりダイエットを肥満をともなう高血圧の人がダイエットを行うと、4~5kgの減量でも血圧降下が期待できます。しかし、急激な体重の減量は、健康に害を及ぼすので、無理のない方法で、長期的に着実なダイエットを目指します。肥満の原因は、ほとんどの場合、長年にわたる過食と運動不足の積み重ねです。つまり、減量を行う際は、この生活習慣を改める必要があり、食事からとる1日の摂取エネルギー量を抑え、適度な運動を習慣化することが2本柱となります。「運動で集中的に減量しよう」とか「ダイエット食品でやせよう」と考える人も多いですが、運動による消費カロリーは案外少なく、1kg減量するのは簡単ではありません(7000kcalの消費が必要)。また、ある特定の食品をとっただけで体重が減るのは、利尿薬含有による水分の排出から起こることが多く、根本的に体脂肪の減少にはつながらないので、注意しましょう。体に負担をかけず、精神的に無理のない減量は、1か月に体重の3~5%を減らす方法です。まずは、自分の体重を考えて減量プランを作ってみましょう。大切なのは、短期間で結果を出そうとせず、気長に実行し、適正な食生活と運動の習慣をつけることです。目標の体重まで達したあとは、1日の適正摂取エネルギー量を守り、運動も継続することによって、適正体重を維持できます。

体脂肪の減らし過ぎは危険
ダイエットは体脂肪の減少を目指して行いますが、減らし過ぎると、健康に害を及ぼすので注意が必要です。体脂肪は、体を動かす正ネルギーの貯蔵庫であり、寒冷刺激や暑さから臓器を守って体温調節を行い、血圧のコントロール、糖代謝、食欲の調節、免疫や性機能に関わるホルモンを分泌しています。ダイエットはBMI18.5未満にならない範囲で行いましょう。また、近年は体脂肪が測定できる体組成計が各種出ていますが、男女別の適正範囲は右のものです。【体脂肪の適正範囲】男性…15~20%/女性…20~25%

運動消費カロリーと食品カロリーの目安
無理のないダイエットでは、1日400~600kcalの消費をプラスしてゆっくり着実に体脂肪を落としていきます。一般的な運動での消費カロリーと、日常食のカロリーの目安を知っておくと、簡単な計算で減量プランが立てられます。


生活習慣で高血圧を改善 禁煙・煙草を断つ

喫煙は、高血圧、糖質異常症とともに動脈硬化の3大危険因子です。早めに禁煙を実行しましょう。喫煙の危険と禁煙のコツを紹介していきます。
喫煙は怖い合併症を進行させるたばこは体に深刻な害を及ぼします。血圧に関しては、喫煙後に血圧の急上昇が起こることが確認されています。これは、ニコチンが交感神経や副腎髄質に作用して、昇庄ホルモンの分泌を促進し、血管が収縮するために起こります。加えて、一酸化炭素が、血液中の酸素量を減らしてしまうため、心臓がそれを補おうとして心拍数を上げて働き、さらに血圧が上がります。また、ニコチンや一酸化炭素は、血液中の遊離脂肪酸を増やして血栓をできやすくし、悪玉のLDLコレステロールの酸化を促進させます。つまり喫煙は、高血圧改善の妨げとなるだけでなく、血管をさらに傷めて、怖い合併症である動脈硬化を進め、脳卒中や心筋梗塞の危険を高めます。そのため、高血圧の療養では禁煙が必須です。

喫煙による血圧上昇
たばこを1本吸うと、血圧は収縮期、拡張期とも10~20mHg前後上昇し、15分ほど高い状態が続きます。1日に20本以上を吸うヘビースモーカーでは、血圧上昇の状態がずっと続き、高血圧の人は当然、慢性的な循環器障害になる可能性が高まります。

危険な喫煙タイム
血圧が上昇しやすい時間帯や状態のときの一服は、血圧の急上昇を招き、発作の危険性もあります。とくに危険なのは、次の3点です。①起床時(血圧が上昇する時間帯)②怒っている時③イライラしている時

受動喫煙がもたらす害も深刻さらにタールには、40種類以上の発ガン物質が含まれ、肺ガンや喉頭癌をはじめとする癌の発症要因となっています。注意したいのは、これらの有害物質は、喫煙者本人だけでなく、周囲の人の健康をも、むしばんでいることです。喫煙者が吸う主流煙と、受動喫煙者が無意識に吸い込む副流煙を比べると、主流煙より副流煙のほうが、タールとニコチンを約3倍、一酸化炭素を約5倍多く含んでいます。この差は、喫煙者がフィルターを通して煙を吸うのに対し、受動喫煙者が煙を直接吸い込むことで生じます。喫煙が、自分だけでなく、家族や周囲の人の健康にも害を及ぼしていることを理解し、強い意志で禁煙に取り組みましょう。


生活習慣で高血圧を改善 睡眠のコツ

睡眠は血管の損傷を修復する時間。寝不足の状態が続くと、血管を修復する時間が十分にとれず、血管の損傷が進み、動脈硬化が進行します。しっかりとした睡眠は高血圧の予防になります。

睡眠不足は動脈硬化を進行させる高血圧の療養では、十分な睡眠をとることは、とても重要です。通常、血圧は昼間活動している時に高く、夜間は下がり、睡眠中は昼間の血圧より10~20%ほど低くなります。高血圧の人も、睡眠中は血圧が下がり、正常値になっているケースが多く見受けられます。血圧が正常値の状態では、血管への負担が解消され、さらに、昼間の活動中に受けた血管への損傷が修復されます。しかし、睡眠不足の状態が続くと、血管を修復する時間が十分にとれず、血管の損傷が進み、動脈硬化の症状が進行していきます。このため、高血圧の人はとくに、「よく眠れた」と感じる上質な睡眠をとることが重要なのです。また、睡眠には心身のストレスを軽減する効果もあるので、この意味からも1日7~8時間は睡眠をとり、その日の疲れはその日のうちに解消するようにしましょう。

早朝高血圧にも注意
血圧は、明け方になると上昇していきますが、高血圧の人達には、起床時に血圧が特に高くなる「早朝高血圧」の症状が見られることがあります。睡眠中に血圧が低くなり、起床時に血圧が急上昇する「モーニングサージ」と呼ばれる早朝高血圧は、脳卒中を引き起こす危険が高まるので、起床時の行動に十分気をつけましょう。

起床時に避けたい動作
●日が覚めて、布団から急に立ち上がる
●寒いトイレや洗面所に急いで行く
●冷水で顔を洗ったり、冷水で炊事を始める
●寒い浴室で、急にシャワーを浴びたり、朝風呂に入る
起床後は、布団の中で、手足を軽く動かして、全身の血行をよくし、体を温めてから起き上がりましよう。

睡眠時の危険な症状に要注意高血圧の人のなかには、睡眠中に血圧があまり下がらなかったり、逆に上がってしまう人もいます。睡眠中の血圧降下の程度が10%以下のケースを「夜間非降下型」、睡眠中の血圧が昼間より高い場合を「夜間昇圧型」と言います。こういう症状を持つ人は、腎臓・脳・心臓や自律神経系の機能障害を併発しているケースが多いので、早めに医療機関で診察を受けることをおすすめします。夜間の血圧上昇とともに注意したいのが、睡眠中に一時的な呼吸停止が繰り返して起きる「睡眠時無呼吸症候群」という症状です。この症状は肥満の人に多く見られ、仰向きに寝ているときに、軟口蓋や舌が気道をふさぐために起こります。大きないびきと呼吸停止が繰り返され、その度に睡眠障害が生じ、血圧も上昇します。このケースの人も、血圧コントロールが困難になるので、主治医や専門医に相談しましょう。

睡眠のコツ
「十分な睡眠」は、長時間眠ることではありません。熟睡感があり、爽やかな目覚めが得られることが大事です。
昼間の活動量をアップ
夜間しっかりと眠るためには、体内時計を正常に保つ必要があります。夜更かしを避け、毎日ほぼ同じ時間に目覚めましよう。昼間はこまめに体を動かし、夜眠りにつきやすい適度な運動を心がけます。

湯ぶねでリラックス
就寝の1~2時間前に、38~40℃のぬるめの湯につかり、心身をリラックスさせます。

ストレッチとツボ刺激
就寝前に、ストレッチなどの軽い運動を行います。運動で温まった体温が下がる2時間くらいが、深い眠りに入りやすいタイミングです。

就寝前1時間は間接照明に
ほのかな優しい明かりは、気分を鎮め、眠気を誘ってくれます。就寝前1時間ほどは間接照明にして、音楽などを聴きながらリラックスして過ごすのがいいでしよう。

お気に入りの香りを活用
アロマテラピーのエッセンシャルオイルやお香などを寝室に香らせます。リラックス効
果が高いのは、ラベンダー、カモミール、シダーウッドなどです。

睡眠のための環境づくり
睡眠中に、大きな物音や光の刺激を受けると、体が反応して血圧が上がってしまいます。寝室は静かな場所に確保し、外部からの光がある場合は、遮光カーテンやブラインドを活用しましょうまた、寝具はこまめに日干して、清潔を心がけましょう。枕は、仰向けに寝たときに、肩から首のラインが50°程度の角度ものが良いとされます。掛け布団は、体を圧迫しない羽毛布団が最適です。


生活習慣で高血圧を改善 入浴法

入浴は血圧の変動を招きます。高血圧の人の入浴で特に大事なのは湯の温度、浴室と脱衣所の室温、入浴中の姿勢です。高血圧の人の入浴方法を紹介していきます。
適切な入浴を行うと高血圧にも効果が入浴は、心身の疲れを取り、気分をリフレッシュするのに効果的です。忙しい毎日を送っている人達には、シャワーだけで済ましてしまう人もいるようですが、就寝前のリラックスタイムを兼ねて、湯ぶねにつかる入浴を楽しみたいものです。適温の湯につかると、血管が拡張して血行がよくなり、血圧が下がってくるので、高血圧にも有効です。ただし、寒い脱衣場で服を脱いだり、急に熱い湯につかるなどの不適切な入浴を行うと、血圧の急上昇を招き、発作で倒れる危険が増します。実際、入浴中に脳卒中や心筋梗塞を起こした高血圧症の人は多いです。血圧を変動させ過ぎない上手な入浴法をマスターしましょう。

半身浴が基本

みぞおちの下までつかる半身浴が基本。浴槽が狭めで足を伸ばせない場合は、風呂用の椅子を湯ぶねに入れて利用するとよいでしょう。また、最近は半身浴用の椅子も販売されています。

サウナと冷水は禁物
高血圧の人にとって、血管の拡張と収縮を繰り返すことになるサウナや水風呂は危険です。また、風呂上がりに水をかぶるのも、大きな血圧変動を招くのでやめましょう。銭湯を利用する際は、熱めの湯ぶねには入らないよう注意します。近年は、銭湯施設が充実してきており、38℃前後のぬる湯や、半身浴用の浴槽を備える施設も増えているので、事前に施設内容を調べてから訪れましょう。大きな湯ぶねに適切な方法でつかると、よりストレスが解消されます。


血圧をコントロールする上手な入浴法
特に大切なのは、湯の温度、浴室と脱衣所の室温、入浴中の姿勢です。
入浴前後に水分補給
入浴中と入浴後は、発汗などで体の水分が不足し、血液の濃度が増して血栓がつまりやすいので入浴前と入浴後に、コップ1杯の水を飲むようにしましょう。

声かけの徹底する
高血圧の人の入浴時は、浴室内での事故とその放置を防ぐため、家族がときどき声をかけるようにしましょう。ひとり暮らしの人は、ぬるめの湯の銭湯に通うのもよいでしょう。

降圧剤服用後の入浴は禁物
降圧薬を飲んだ直後に入浴すると、薬と入浴の血圧降下作用が重なり、急激な血圧変動を起こすことがあります。服用時間に注意をしましょう。

飲食直後の入浴は避ける
お酒を飲んだあとは血圧が低下する人が多いので、酔いがさめないまま入浴すると、血圧の変動のため事故につながります。また、入浴によいタイミングは食後2時間経ったころです。

浴室と脱衣所を温める
寒い時期、暖房をした部屋から室温が低い脱衣所や浴室に行き、服を脱ぐと、血圧が急上昇します。入浴前に、浴室と脱衣所を室温20~25℃に温めておきましょう。

湯の温度は38~40℃
日本の風呂の一般的な湯温は42℃前後ですが、この熱さでは血圧が上がりやすい(場合によっては収縮期血圧が50mmHgも上昇)です。適温はぬるめの38~40℃

心臓に負担をかけない半身浴
肩まで湯につかる日本古来の入浴法は、水圧によって心臓に負担がかかります。湯ぶねのつかり方は、みぞおちの下までを湯につける半身浴にしましょう。つかる前はかけ湯をします。

長湯はひかえる
ぬるめの湯でも長い時間つかっていると、心拍数が増し、血圧が上昇します。湯ぶねに続けてつかる時間は5分ほどにとどめ、1回の入浴で2-3回つかるようにしましょう。

動作をゆっくり
湯ぶねにつかった姿勢から急に立ち上がると、血圧が大きく変動し、立ちくらみや転倒の危険があります。浴槽でも洗い場でも、各動作をゆっくり行いましょう。


生活習慣で高血圧を改善 トイレでの注意点

日本では、冬季にトイレで発作を起こす人がかなりいます。特に高血圧の人はトイレの環境改善を行うのが得策です。高血圧・トイレでの注意点について紹介していきます。

冬場のトイレは要注意高血圧の人が、入浴と同様に気をつけたいのが、トイレでの動作です。日本では、血管が収縮しやすい寒い冬に、トイレで脳卒中や心臓発作で倒れる人が多くなります。この現象は、欧米ではあまり見られず、トイレが寒くなりがちな日本家屋の構造や、和式トイレでのしゃがむ動作が関係していると考えられます。暖房がきいた部屋から寒い廊下やトイレに行くと、急な冷気によって血圧が上がります。排泄のために下半身を冷気にさらすと、血圧はさらに上がり、その変動が大きいと、発作のリスクが生まれます。寒い時期には、トイレも暖めておき、トイレに立つときは、厚めの上着などをはおり、急な寒冷刺激から体を守りましょう。

いきみによる血圧上昇
排便時のいきみ動作は、健康な人でも40~50mmHgほどの血圧が上昇します。高血圧の人は、変動幅がより大きくなる場合が多いので注意しましょう。

高齢者はとくに注意を!
排便時、いきむ動作を中断して、大きく息を吸うと、上述のように、血圧が下がります。このとき、さらなる血圧低下を防ぐために、末梢血管が収縮して、血圧を上げるよう働きますが、高齢者になると、この血管反射が鈍くなってきます。その場合、血圧はどんどん下がり続け、脳卒中や心筋梗塞の発作が起こりやすくなります。高齢の人は特に注意が必要です。

いきみは血圧変動のもと
便秘や硬めの便も発作のリスクに

また、和式トイレの姿勢でしゃがみこむと、腹圧が高くなり、血圧が上がります。そこで排便のためにいきみ始めると、肺内の血液がいっせいに心臓に流れ、血圧が急上昇します。いきむ動作を続けていると、胸腔内の圧力によって肺に戻る血液が少なくなり、心臓の血液量も少なくなるため、血圧が下がってきます。ここで、いきみを中止して息を大きく吸うと、肺に血液が流れ出して、そこで一時とどまるため、心臓に流れる血液がさらに減り、血圧もさらに下がります。そのあと、血流は回復しますが、血圧低下を防ぐために末梢血管が収縮したままなので、いきむ前より、血圧は少し高めとなります。このように、トイレでのいきみ動作も、血圧に大きな変動を招きます。いきまなくても排便できるように、スムーズな便通を整えることや、トイレでの動作をゆっくり行うことが重要です。


トイレで発作を起こさない為に
血圧の急変動を起こさない為にトイレ環境と、排泄の方法を知っておきましよう。

冬季のトイレ
冬季のトイレを暖める
居室と廊下・トイレの温度差があまりない暖房方法が理想的ですが、家の構造によって困難な部分もあるので、寒い時期はトイレにも暖房を入れましょう。近年は、トイレ用暖房機もいろいろと販売されています。

洋式トイレに変更
和式から洋式トイレに変更
便座スタイルは、腹圧が少なくてすむ洋式トイレがベストです。和式から洋式への変更は、リフォーム工事なしで、洋式便座をかぶせるだけでも行えます。

便秘に注意
便秘にならないよう注意
強くいきむ動作を避けるため、便秘に注意しましょう。食物繊維が豊富な野菜、海藻類を多く食べて、適度な運動を心がけましよう。毎日、決まった時間に排便する習慣をつけるのも大事です。⇒【

夜中のトイレ
夜中のトイレは…
冬場の夜中のトイレは、寒冷刺激に加えて、寝た状態から起き上がる動作も加わるので、より危険が増します。夜中にトイレに立つときは、必ずガウンなど上着をはおってから向かいましよう。高血圧で高齢者の人は、寝室にポータブルトイレを用意し、夜中はそちらで用を足すのもいいでしよう。

「排尿失神」
排尿を我慢すると「排尿失神」を起こす危険があります
排便のいきみ動作に加え、排尿時にも血圧の変動が起こります。特に男性は、膀胱壁を張りつめることで、女性以上に尿意を我慢できますが、これは危険です。排尿を我慢していると血圧が上がり、その後、一気に排尿すると、急激に血圧が下がります。高血圧の人では、排尿後に気を失う「排尿失神」を起こす場合もあります。尿意は無理に我慢せずにトイレに行きましよう。排尿失神が起こりやすいのは、とくに夜中なので、就寝前は、血液を濃縮させないための水をコップ1杯飲むのに控えて、大量の水分摂取は避けましょう。また、就寝中に体が冷えると、尿意が起こりやすいので、寝具を暖かくすることも大事です。


生活習慣で高血圧を改善 季節の過ごし方

人の体は、温度変化に弱いです。高血圧の人は特に冬の寒さと夏の脱水症状に気をつけましょう。
脳卒中と心筋徒事は冬と夏に多発血圧は、季節の移り変わりによる温度変化によっても変動します。とくに寒い冬は、寒冷刺激によって交感神経の働きが活発になり、血圧が高くなります。暖房した部屋から、寒い洗面所やトイレ、浴室に行く場合も、血圧の変動が起こりやすく注意が必要です。かつて、夏は、血圧が安定しやすい季節と考えられていましたが、冷房の普及などにより、屋外と屋内の温度差が大きくなり、冬と同様に血圧の変動が起こり安くなっています。加えて、発汗によって体内の水分が不足しやすいので、血液の濃度が増し、血栓ができやすくなります。これらの理由から、脳卒中や心筋梗塞は、冬と夏の発生率が高く、血圧コントロールにも、更に配慮が必要です。春と秋は、血圧は比較的安定していますが、温度差が10℃以上ある場所の移動は、血圧の変動をもたらします。旅行や出張時は、現地の気温を事前に調べ、温度差からの守るを衣服の調整で緩和しましょう。

夏はカリウム摂取量を増やす
高血圧の療養では、カリウムを積極的にとることが重要です。発汗の多い夏は、その
量をさらに増やしましよう。汗にはナトリウムが含まれていますが、ナトリウムが排出されるときは、カリウムも一緒に出ていくので、夏は余計ににカリウム不足になりやすいです。調理時に栄養分が失われにくい生ジュースなどで補給しましょう。


冬と夏の注意点
冬の注意点
脳卒中や心筋梗塞は、冬の発生率が高くなっています。寒さから身を守る生活習慣を心掛けましょう。

外出時は防寒を。首すじはしっかり保温
外出時は、体から熱が奪われない服装を心がけます。重ね着によって、服と服の間に空気層を作ると、冷気から受ける刺激が緩和されます。また、首すじゃ頭が冷えると、冷たくなった血液が脳に流れ、その刺激で血管が収縮し、血圧が急上昇することもあります。外出時は、マフラーで首すじを保温し、髪が短い男性は、さらに帽子をかぶりましよう。

屋内全体の暖房が理想的
生活の場となる居室は、なるべく温度差がないように暖房します。日本の冬の暖房器具は、こたつが伝統的ですが、下半身だけが暖まり上半身が冷えたままになりやすいので、血流がとどこおりがちです。部屋全体を暖め、体にやさしい暖房器具としては、ヨーロッパ型のオイルラジエターヒーターなどが理想的でしょう。部屋全体が暖まり、空気を汚しません。廊下、洗面所やトイレなどに行くときは、温度差からの刺激を避けるために、厚手の上着をはおりましよう。

洗顔はぬるま湯で
高血圧の人は、冷たい水に手をつけるたけでも30~40mmHgほど血圧が上昇します。水道水が冷たくなる冬は、洗顔や歯磨きにぬるま湯を使いましょう。炊事や掃除の際にも、手を冷やさない温度の湯で行います。

夏の注意点
近年、夏に脳卒中と心筋梗塞の発生率が高くなっています。猛暑による脱水状態と、冷房温度の設定に注意しましょう。

こまめに水分補給
夏は体から水分が奪われ、脱水状態になりやすいです。こまめに水分補給をし、血液がドロドロになるのを防ぎましよう。とくに高齢者は、喉の渇きを感じにくいので、決まった時間帯に水分をとることが大事です。尚、水分摂取は、清涼飲料水ではなく、水やお茶、塩分・糖質ひかえめの野菜ジュースなどが適しています。

冷房は設定温度を高めに
夏の冷房は、冬の寒さと同様に、体を冷やして血管を収縮させます。冷房の設定温
度は26~28℃にして、室温を下げ過ぎないよう注意しましょう。また、公共施設など冷房がきき過ぎた場所に行くときは、血圧の急変動を避けるため、冷房刺激から皮膚を守る大きめのショールや薄手の上着を携行すると役に立ちます。また、熱帯夜などに冷房をつけたまま眠ると、体が冷えて血管が収縮し、夜間下がるはずの血圧が上がってしまいます。眠るときは冷房を切り、扇風機を使用して暑気を払うのが望ましいです。


生活習慣で高血圧を改善 ストレスと血圧の関係

ストレスは高血圧の原因のひとつです。過度のストレスをため込まない、上手な解消法や発散法を身につけましょう。
ストレスは高血圧の原因に私たちが生きていく中で直面する様々なストレスは、高血圧をはじめとする生活習慣病の大きな原因になります。ストレスが血圧を上げるメカニズムは、量ストレスが血圧を上げるメカニズムは【過度のストレス⇒脳の視床下部や下垂体からホルモンの分泌指令が出る⇒交感神経を介し、体を活動的状態にするホルモンが分泌⇒心拍数が上昇し、血管が収縮する⇒血圧が上昇】です。
これらのホルモンによる血圧上昇に加え、ストレスから交感神経への直接刺激によって血管が収縮することや、交感神経の緊張が腎臓のナトリウム排泄作用を低下させることも、血圧上昇を促進させます。よって、高血圧の改善には、ストレスを解消することも重要です。ただし、簡単に「ストレス解消」と言っても、その実行はなかなか難しいものです。個人がかかえている役目や状況、環境や事情を、そう簡単に放り出せるものではありません。そこで、目標にしたいのが、日々のストレスを小出しで発散し、ストレスを慢性化させないことです。とくに、精神的なストレスの蓄積は、ちょっとした気分転換を日課にするだけでも軽減できます。また、過度のストレスは、自分自身を抑圧し続ける状態から生じやすいので、無理をやめ、自分をいたわることも大切です。

過食と飲酒に注意
ストレス解消のために、過食や偏食、過度の飲酒に走る人もいますが、こういった発散法を繰り返すと、糖尿病、脂質異常症などのほかの生活習慣病も発症します。すると、怖い合併症である動脈硬化の進行が促進され、脳卒中や心筋梗塞のリスクがいっそう高まります。自分に合った健全なストレス発散法を探しましょう。


ストレス解消の為の小さな習慣
毎日、小さな習慣を重ねることが、ストレス解消への近道です。
無理をせず休む
ストレスが一定以上かかると、心と体のエネルギーが奪われます。
心身を休めなければ、ストレスが慢性化します。

気分転換をする
強いストレスがかかると、そのことだけを考え、マイナス思考に陥りやすいです。1日に数回、気分転換(散歩、ストレッチ、入浴など)の時間を持ちましよう。

趣味を持つ
ガーデニングや楽器演奏などの文化系の趣味を持つ人は、慢性疾患になる確率が低い、という調査報告があります。自分だけの時間を楽しむ趣味は、ストレスの解消につながり、人生を豊かにします。忙しい毎日でも、自分の好きなことを楽しむ時間を持ちましょう。

楽しい食事を
健康な心と体は、栄養バランスのよい食事から作られます。1回の食事を大切にして、楽しい雰囲気で食事をしましょう。

家族を大切にする
家族の愛情は人が生きるうえで大きな力になります。思いやりのある言葉をかけ合い、食卓を囲む機会を多くするなど、家族との触れ合いを大切にしましょう。

ストレスから逃げない
直面している問題から逃げてしまうと、後になって更に大きいストレスがふりかかります。問題を解決するか、困難なことであれば諦める勇気を持ちましょう。

今の自分を好きになる
自分を否定することは、あらゆる面でマイナス効果を生みます。過去にこだわらず、自分と他人を比較せず、ありのままの自分を好きになりましよう。

必要以上に感情を抑えない
感情を抑え過ぎるとストレスがたまります。中でも笑う事は交感神経の緊張を和らげる効果があります。


高血圧を予防する健康レシピ 納豆

納豆は牛肉に匹敵する良質なたんぱく質を持ち、カリウム・マグネシウム・カルシウムなどをバランスよく含んだ血圧安定に有効な食べ物です。ワカメに含まれるカリウムやアルギン酸が体内の余分な塩分を体外に排出して高血圧や動脈硬化の予防に働きます。マグロやねぎを加えることで、高血圧の予防効果はさらに高まります。

納豆とマグロのエスニック春巻き
所要時間:20分
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納豆は牛肉に匹敵する良質なたんぱく質を持ち、カリウム・マグネシウム・カルシウムなどをバランスよく含んだ血圧安定に有効な食べ物です。ワカメに含まれるカリウムやアルギン酸が体内の余分な塩分を体外に排出して高血圧や動脈硬化の予防に働きます。マグロやねぎを加えることで、高血圧の予防効果はさらに高まります。
●材料(2人分)
納豆 90g
マグロ 80g
ワカメ(塩蔵) 10g
ねぎ 15g
春巻きの皮 3枚
レタス 適量
ごま油 適量
�� しょうゆ
  酢
  砂糖
  赤唐辛子 小さじ1
大さじ2
小さじ1
少々
水溶き小麦粉 小麦粉小さじ1:水小さじ2



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●作り方
① マグロは細かく刻む。
② ワカメは水で洗い、細かく刻む。
③ ねぎは小口切りにする。
④ ボウルに納豆とねぎを入れよく混ぜ、マグロとワカメを加え混ぜる。12等分に分ける。
⑤ 春巻きの皮を4等分にし、④を包み込む。巻き終りに水溶き小麦粉を付け止める。同じ物を12本作る。
⑥ Aを合わせて調味液を作る。
⑦ フライパンにごま油を熱し、⑤を揚げる。
⑧ 器に盛り、レタスを添える。

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高血圧を予防する健康レシピ 豆鼓

豆鼓は大豆の半乾燥発酵品。豆鼓ににんにくやオイスターソースを加えて味噌状にした豆鼓ジャンは、味噌や醤油のルーツといわれる中華調味料の一つです。キンメダイは低脂肪で良質なたんぱく質を含み、タウリンが血中コレステロールを低下させ血圧低下に有効な魚です。にんじんのカリウムやしいたけの食物繊維をプラスして、高血圧予防効果を高めます。酢に含まれるアルギニンには血圧を下げる働きがあります。


キンメダイの豆鼓(トウチ)ジャン野菜蒸し
所要時間:15分
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豆鼓は大豆の半乾燥発酵品。豆鼓ににんにくやオイスターソースを加えて味噌状にした豆鼓ジャンは、味噌や醤油のルーツといわれる中華調味料の一つです。キンメダイは低脂肪で良質なたんぱく質を含み、タウリンが血中コレステロールを低下させ血圧低下に有効な魚です。にんじんのカリウムやしいたけの食物繊維をプラスして、高血圧予防効果を高めます。酢に含まれるアルギニンには血圧を下げる働きがあります。
●材料(2人分)
キンメダイ 2切れ(160g)
にんじん 20g
ほうれん草 2株
しいたけ 2枚
豆鼓ジャン 小さじ2
ゆず酢 適量



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●作り方
① キンメダイは水気を拭き取り、上になる面に豆鼓ジャンを塗り、耐熱皿に乗せる。
② にんじんは細切りにする。
③ ほうれん草は熱湯でさっと茹で、水に放し、水気を絞り、5cm長さに切る。
④ しいたけは石づきと軸を取り、かさと軸は細切りにする。
⑤ キンメダイの上に、にんじんとしいたけを乗せ、蒸気の立った蒸し器に入れ、強火で約8分蒸す。
⑥ ほうれん草を加え、さらに約2分蒸す。
⑦ 器に盛り、ゆず酢を添える。

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高血圧を予防する健康レシピ イワシ

イワシは血流をよくする多価不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含んでいる青魚です。血中コレステロールを低下させる働きにも優れ、豆腐(マグネシウム)・にんじん(カリウム)・えのきだけ(食物繊維)と食べ合わせると、高血圧の予防に優れた働きを発揮します。しょうがを加えて、イワシの臭みを消し、脂肪の酸化を防ぎます。


イワシと豆腐の煮物
所要時間:25~30分
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イワシは血流をよくする多価不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含んでいる青魚です。血中コレステロールを低下させる働きにも優れ、豆腐(マグネシウム)・にんじん(カリウム)・えのきだけ(食物繊維)と食べ合わせると、高血圧の予防に優れた働きを発揮します。しょうがを加えて、イワシの臭みを消し、脂肪の酸化を防ぎます。
●材料(2人分)
イワシ 2尾
豆腐 1/4丁
にんじん 20g
えのきだけ 30g
しょうが 1片
�� 酒
  しょうゆ 大さじ1
大さじ1



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●作り方
① イワシは頭と内臓を取り、よく洗う。
② しょうがは薄切りにする。
③ にんじんは5mm厚さの短冊切りにする。
④ 豆腐はやっこに切る。
⑤ えのきだけは根元を取り、ほぐす。
⑥ 鍋にイワシを並べ(器に盛り付ける時に上になる面を下にする)、しょうがとにんじんを入れ、水2カップ(分量外)を加えて火にかける。
⑦ 煮え立ったらAを加えて弱火にし、落としぶたをして約10分コトコト煮る。イワシを静かに返し、さらに弱火で10分煮る。
⑧ ⑥に豆腐とえのきだけを加え、ひと煮させる。

 
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高血圧を予防する健康レシピ ホタテ

ホタテは高たんぱくで低脂肪のため、ダイエットに向く貝です。遊離アミノ酸のタウリンを豊富に含んでいるため、コレステロールを低下させ血圧を正常にする働きに優れています。かぶやしめじでカルシウムやカリウム、食物繊維を補います。かぶとしめじは抗がん作用の高い成分を含有しているため、がん予防も期待できる食べ合わせです。


ホタテとかぶの炊き合わせ
所要時間:20分
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ホタテは高たんぱくで低脂肪のため、ダイエットに向く貝です。遊離アミノ酸のタウリンを豊富に含んでいるため、コレステロールを低下させ血圧を正常にする働きに優れています。かぶやしめじでカルシウムやカリウム、食物繊維を補います。かぶとしめじは抗がん作用の高い成分を含有しているため、がん予防も期待できる食べ合わせです。
●材料(2人分)
ホタテ 150g
かぶ 2個(200g)
しめじ 50g
かぶの葉(ゆでたもの) 50g
�� だし汁
  酒、しょうゆ、砂糖 1と1/2カップ
  各小さじ2


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●作り方
① ホタテはよく洗い、水気をきる。
② かぶは皮をむき、4等分に切る。
③ しめじは石づきを取り、小房に分ける。
④ 鍋にAとかぶを入れ2~3分煮る。
⑤ ⑤にホタテ、しめじを入れ、中火で約10分煮る。
⑥ かぶの葉を加え、2~3分煮る。

 
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高血圧を予防する健康レシピ タラ

高たんぱくで低脂肪のタラと、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な根菜類は、コレステロールを低下させ、高血圧や生活習慣病の予防に有効な食べ合わせです。タラに含まれるタウリンが効能をさらに高めます。さといもやれんこんのムチンが胃腸の働きを増強するため、体力強化にも有効です。カレー粉で風味がついているため他の調味料の必要はなく、また薬効にも優れています。


タラと根菜のカレー揚げ
所要時間:15分
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高たんぱくで低脂肪のタラと、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な根菜類は、コレステロールを低下させ、高血圧や生活習慣病の予防に有効な食べ合わせです。タラに含まれるタウリンが効能をさらに高めます。さといもやれんこんのムチンが胃腸の働きを増強するため、体力強化にも有効です。カレー粉で風味がついているため他の調味料の必要はなく、また薬効にも優れています。
●材料(2人分)
生タラ(切り身) 2切れ150g
さといも 1個
ごぼう(小) 1/2本(35g)
れんこん 50g
�� 小麦粉
  カレー粉 小さじ4
小さじ1
付け合せ(セロリの葉) 適量



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●作り方
① タラは一口大に切り、塩少々(分量外)を振り、しばらく置いてから水分を取る。
② さといもは皮をむき、7~8mm厚さの輪切りにする。
③ ごぼうは皮をこそげ、7~8mm厚さの斜め切りにし、水にさらす。
④ れんこんは7~8mm幅の半月切りにする(大きい場合はいちょう切りにする)。
⑤ ボウルにAを入れ混ぜる。
⑥ 鍋に油を180℃に温め、先にさといも、ごぼう、れんこんにAをまぶし、色よく揚げる。野菜が揚げ終わったらタラにAをまぶし、色よく揚げる。
⑦ 器に盛り、セロリの葉を飾る。

 
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高血圧を予防する健康レシピ 豚肉

豚赤身肉で良質なたんぱく質を取り、血管を強化します。蒸すことで余分な脂質を落とすため脂質の取り過ぎの心配はありません。にらのカルシウム、にんじんのカリウム、レタスのビタミンEが血流をよくして高血圧予防に働きます。ビタミンB1が豊富な豚肉は、にらの硫化アリルの働きで吸収が高まり、疲労回復や体力強化にも有効です。


豚肉と野菜の蒸しワンタン
所要時間:20分
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豚赤身肉で良質なたんぱく質を取り、血管を強化します。蒸すことで余分な脂質を落とすため脂質の取り過ぎの心配はありません。にらのカルシウム、にんじんのカリウム、レタスのビタミンEが血流をよくして高血圧予防に働きます。ビタミンB1が豊富な豚肉は、にらの硫化アリルの働きで吸収が高まり、疲労回復や体力強化にも有効です。
●材料(2人分)
豚ひき肉(赤身) 80g
にら 2本(15g)
にんじん 20g
ワンタンの皮 10枚(50g)
レタス(大葉) 2枚
�� にんにく、しょうが、ねぎ(みじん切り)
  ごま油
  酢、しょうゆ 各少々
少々
各小さじ1
オリーブ油 大さじ1
塩、こしょう 各少々



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●作り方
① にらとにんじんはみじん切りにする。
② ボウルに豚ひき肉・にら・にんじんを入れ、塩・こしょうをして手でよく混ぜ合わせ、10等分にする。
③ ワンタンの皮に②を乗せて包み、包み終わりに水溶き小麦粉を付けて止める。耐熱皿に包み終わりを下にして並べ、強火で約10分蒸す。
④ Aを混ぜ合わせ、タレを作る。
⑤ レタスは細切りにする。
⑥ 器にレタスを敷き、蒸したワンタンを盛り、タレを添える。

 
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高血圧を予防する健康レシピ ごま

ごまは成分の約50%強が良質な不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸はコレステロールを調整して、高血圧や動脈硬化予防に働きます。常食すると血管がしなやかになり、牛肉のたんぱく質と一緒に丈夫な血管を作ります。大根で食物繊維を、じゃがいもとにんじんでカリウムを補い、高血圧予防効果を高めます。


牛肉のごま焼きおろし添え
所要時間:15分
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ごまは成分の約50%強が良質な不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸はコレステロールを調整して、高血圧や動脈硬化予防に働きます。常食すると血管がしなやかになり、牛肉のたんぱく質と一緒に丈夫な血管を作ります。大根で食物繊維を、じゃがいもとにんじんでカリウムを補い、高血圧予防効果を高めます。
●材料(2人分)
牛肉(赤身薄切り) 6枚(120g)
ごま(黒と白) 各大さじ1
大根おろし 適量
オリーブ油 適量
付け合せ(じゃがいもとにんじんのグラッセ) 適量



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●作り方
① ごまは弱火でよく煎り、すり鉢でよくする。
② フライパンにオリーブ油を熱し、牛肉の片面にごまを付け、ごまの付いた面を下にして入れ、両面をさっと焼く。
③ 器に盛り、大根おろし、じゃがいもとにんじんのグラッセを添える。

 
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