高血圧の食事療法

 高血圧の食事療法の基本
 高血圧は食生活の影響を受けやすく、高血圧を予防・改善するためには食事内容を見直す必要があります。食事療法の基本としては、食塩の摂取量を減らす、食べすぎを避ける、脂肪分の摂取を控える、栄養バランスのよい食事を摂る、の4つがあります。


 食塩の摂取量を控える事は高血圧の食事療法で最も大切な事で、ナトリウムに対して感受性の高い人では食塩の摂取量を減らすだけで血圧が正常になる事もあります。日本人平均の食塩摂取量は1日13gとされており、これを1日7g以下に抑える必要があります。

 食べすぎは肥満や糖尿病、高脂血症など生活習慣病全般の危険因子であり、動脈硬化の原因のひとつでもあります。肥満傾向の人はBMI(ボディ・マス・インデックス)から算出する標準体重(身長(m)×身長(m)×22)に収まる事を目標にしましょう。また脂肪分の摂りすぎは血中のコレステロールや中性脂肪を増やし動脈硬化のリスクを増やしてしまいます。栄誉バランスを考え、タンパク質、脂質、糖質のほか、ビタミン、ミネラルなどの摂取を心掛けましょう。特にタンパク質は血管の強化に欠かせない栄養素なので毎日の食事で忘れず摂るようにしましょう。