血圧に関する間違った理解

昔から、①下の血圧が高いから注意した方が良いとか、②下の血圧が低いから大丈夫とよく言われてきたが、最近の研究で、これらが必ずしも正しく無いことが明らかになってきた。

下の血圧が高いのは良くないが、一番の問題はやはり上の血圧。上の血圧が高いのは危険。上の血圧は正常範囲にまで下げる事が大事。一般に太り気味の人は下の血圧が高めになる。

下の血圧が低いからといって安心してはいけない。低すぎるのも良くない。動脈硬化などが進んでいれば下の血圧は下がる。上下の差が大きいのは良くない。最高血圧-最低血圧が65以上ある場合は血管が硬い可能性がある(但し50才以上の場合)

血圧の薬は一度飲み始めると一生飲み続けなければならないと思っている人が多いがこれは重大な誤り。

血圧が薬やその後の生活習慣(運動と食事)の改善などで充分適正なレベルに下がっているなら、医師と相談の上休薬や減量して経過を見るのが良い。

血圧の下がりすぎは脳梗塞などを引き起こすこともあるので血圧がコントロールすべきレベル以下にあるときは、漫然と薬を飲み続けるのはむしろ危険。