早朝高血圧とは

 早朝高血圧とは、仮面高血圧になりやすい高血圧タイプの一種です。

 基本的に、血圧は交感神経が優位になると高くなります。ですから、早朝は今まで寝ていたわけですから、副交感神経が優位だった状態です。目覚めた後は、徐々に交感神経が優位になり、徐々に血圧も上がっていくのですが、早朝高血圧のタイプの人は、この早朝の血圧上昇が一気に起こります。
 
例えば、早朝にマラソンなどをして心筋梗塞などで倒れるというタイプの人はこの早朝高血圧のタイプの人だと考えられます。

 さらに早朝高血圧は2つのタイプに分けられます。

 朝起きて一気に血圧が上昇するタイプと、寝ている段階から血圧が上昇していくタイプです。

 前者が早朝上昇タイプ、後者が夜間持続タイプと呼ばれています。

 どちらも血圧上昇が不安定でありますが、寝ている段階から血圧が高い夜間持続タイプの人は、それだけ高血圧の時間が長くなりますから、注意がより必要になってきます。
 
ある意味、早朝高血圧の人は、低血圧の人と比べると目覚めはいいのではないかと思います。

 朝から活発に活動できるわけですから、余計注意が必要になってくるかもしれません。もし血管が詰まっていたら、一気に血圧が上昇することによって心疾患になる可能性が高いと考えられます。