高血圧と食事

高血圧を治すには、生活習慣の改善と薬物療法の二つがあります。

高血圧になる原因の環境因子である食慣習は、高血圧と多いに関係があります。食事の改善をして高血圧になる要素を減らしていくことが、高血圧を治す食事療法の中心となります。


高血圧を食事で改善するには、減塩と食べすぎ解消です。

塩分を多く取りすぎると、血圧が上がるのは、塩分の取りすぎで体内のナトリウム濃度があがると濃度を低くしようという作用が起こります。

つまり、のどが渇くことによって、水分の補給をします。すると血液中の水分量が増え、心臓はより多くの血液を送り出さなければならなくなります。その結果心臓のポンプ機能に負荷がかかり、血圧が上昇してしまいます。

ほかにも、塩分をたくさん摂取すると、血圧をコントロールする交感神経が働いて血圧が上昇してしまいます。

塩分の取りすぎは、以上のように血圧を上昇させてしまうので、高血圧を治す食事療法に減塩は欠かせません。

今日本人が1日に摂取している食塩の量は、約13gにもなります。

健康な人でも望ましい塩分量は、1日10g程度なので、多くの日本人は塩分を取りすぎていることになりますね。高血圧症の人ならば、6~7g以下に制限することが望ましいといわれています。

1日の塩分量を7g以下にすると、二日で血圧が下がったというデータもあるほどです。

高血圧を改善するには、減塩に留意した食事をとることがいかに大事か分かると思います。


食べすぎは、食事からのエネルギーオーバーを招き肥満につながります。肥満は高血圧症につながり、動脈硬化などの合併症を助長させます。

肥満で体が大きくなると、その分体のエネルギー消費量が増え、心臓から送り出される血液が増えるため血圧が上昇します。

肥満解消は、高血圧を治すばかりでなく、生活習慣病の予防にもなるので、食事のカロリーに注意した食事をとって食生活の改善をしたいものです。