高血圧の人は頭痛が起きやすいと一般には言われているといいます。
今解明されている高血圧の頭痛のメカニズムとしては、血圧の変動が大きいことによって起こるといいます。
つまり、治療を行っていったんは血圧が下がっても、また上がると起こるということ。なぜかというと、脳内の太い血管が急速に広がって、神経が刺激されてしまい、からだがそれを不快な情報としてうけとることで、頭痛としてかんじるのです。
いい例として、高血圧の人に限らず、朝起きたときに頭痛っておきやすいですが、これは睡眠中に脳に炭酸ガスがたまるのだけれど、これを早く排出しようとして、血管が急速にひろがるためです。
高血圧が原因となって起こる頭痛の中にはそれほど心配する必要のないものもありますが、中には危険なものも含まれています。
それは頭痛だけではなく、動悸やめまい、痙攣、意識障害などの症状をともなっているケースです。
このような場合には高血圧の陰に重大な病気が潜んでいることもあるため、安易に鎮痛剤などを使って痛みを抑え続けるのではなく、すみやかに医療機関を受診した方が賢明です。
また、急激に血圧が上がったことによって脳圧が上昇し、引き起こされる頭痛は高血圧緊急症(高血圧脳症)と呼ばれ、手当てに急を要します。このような場合には視力障害が見られるケースもあり、すぐに治療を受ける必要があります。