白衣高血圧とは、病院に来るだけで血圧が上がったり、白衣を着た人の前にいくだけで血圧が上がることを意味します。
病院にいったり、医師・看護師さんを前にすると、緊張したり、なんとなく不快な気分がしたりして、どきどきしたり、顔が青くなったりします。このときは自律神経の副交感神経が活発に働くので、血圧は上昇してしまいます。
白衣高血圧と呼ばれる方たちの血圧は、医療機関以外では、正常な血圧を示すのですが、医療機関で計測すると高血圧となってしまうのです。
白衣高血圧かどうか判断するには、非医療機関での血圧測定が必要となります。
簡単で正確な方法は、家庭における自己血圧測定です。最近市販されている家庭用血圧計は、正確に血圧が測れます。二の腕にカフを巻きつけて測る血圧計を用いるようにしましょう。
血圧を測るのは、上腕血圧で行いますので、手首や指で測るものは正しい血圧といえないので、使用しないほうが賢明でしょう。
白衣高血圧かどうか判断するには、もうひとつ機械が自動的に24時間、繰り返し血圧を測定してくれる、自由行動下血圧測定と呼ばれるものもあります。
白衣高血圧が無害なものであるかどうかということですが、全く無害であると言い切れないというのが現状のようです。
白衣高血圧の人は、外来だけ血圧が高くなっているのではなく、人と話したり、仕事などで緊張を強いられる場面では、血圧が上昇していると考えられているからです。
特に若い人の場合、白衣高血圧も高血圧の一種として、対応すべきとの意見があるようです。
白衣高血圧と逆に、医療機関では正常で家庭での血圧が高い状態のことを逆白衣高血圧(仮面高血圧)と呼びます。
逆白衣高血圧は、お医者様も気がつきにくく、適切な治療が行われないことになりますので、家庭での血圧測定が非常に大事になってきます。