早朝高血圧の発見方法

仮面高血圧の中の早朝高血圧には、早朝だけが血圧があがる早朝上昇型 と一晩中ずっと血圧が高い夜間持続型があります。

血圧が高い時間が長い夜間持続型の方が危険です。

高血圧で怖いのに心筋梗塞がありますが、その前におおむね心肥大になります。
心肥大を発症する確率は夜間持続型の方が早朝上昇型の2倍高いです。
さらに高血圧症の方の中で夜間持続型の方が、 心臓や脳の疾患を約3倍の頻度で発症しています。

早朝高血圧は健康診断では見つけられません。
判断をするのには、まず自宅で寝る前と起きてからと2回の血圧を 測定することが必要です。

最大血圧が寝る前より起床後が20mmHg以上高くなっている、 あるいは両方の平均が135mmHg以上だったら早朝高血圧になります。

夜は就寝の前に計りますが、 測定の前に2,3分間は安静にしましょう。
運動はもちろん、食事・入浴などの直後は測っても値が正しくありませんから、 30分間は間をおきましょう。

朝は起床してすぐがいいですが、遅くても1時間のうちに測ります。 もちろん朝食を食べる前で、薬を飲むのも控えます。

血圧計は指先や手首で測るものもありますが、 正確な計測という意味では上腕で測定するようにしましょう。

計測する上腕の高さは心臓の高さと同じにして、 時間に余裕があれば数分後にもう一度計測して、2回目の値を使うのが理想です。



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