高血圧とアルコール

高血圧が心配な人はアルコールとの付き合い方に注意が必要です。一般に多量にアルコールを摂取する人は高血圧になりやすく、毎日飲酒する人は飲まない人と比較して血圧年齢が10歳程度高くなると言われています。

適量の飲酒は血管を拡張させて数時間程度の間は一時的に血圧を下げる作用をすることもあります。ただし、あくまで一時的な作用ですのです。

 長期間にわたって毎日飲酒を続けることによって日々の血圧は上昇し、やがて高血圧が悪化する恐れがあります。おつまみには塩分が多いものが多いために、飲酒が習慣化していると塩分摂取量が増えて、この面からもアルコールが原因となって高血圧になりやすくなります。

 アルコールを摂取すると血圧が上昇するのは、交感神経が活発になり、同時に腎臓からカルシウムやマグネシウムが失われるためだと考えられています。

またアルコール自体が高カロリーな食品であり、摂取カロリーが増えることに加えて、アルコールによる食欲増進効果で食べすぎになることの影響が大きいと言われています。アルコールを1日に30ml摂取すると血圧は30mmHg上昇する傾向があります。お酒が好きな人は飲み始めると、つい度を越してしまう傾向があります。酒量に注意しましょう。

 アルコールを控えることによる高血圧防止効果は、節酒を始めて1、2週間以内にあらわれと言われています。比較的短期間で効果が現れるので、ぜひアルコールを減らして高血圧を予防、改善してください。




         image-large.gif