糖尿病が原因で高血圧になる場合があります。これは糖尿病にかかると体液や血液が増え、結果血圧が上昇します。
糖尿病患者の50%が高血圧である結果が報告されています。糖尿病患者は高血圧になりやすいということです。
高血圧も糖尿病も、初期の自覚症状はなく、わからないままに進行します。いずれも早期発見が大切ですから、定期的な検診が重要になります。
糖尿病と高血圧の共通点で肥満があります。高血圧の場合も、糖尿尿の場合も肥満は大敵とされ、食事療法や運動療法で改善をします。
糖尿病に多い2型糖尿病は、過食や運動不足が原因とされ、肥満が引き起こす疾患です。
高血圧も肥満が原因で血管を収縮させ、結果、高血圧になります。
また塩分の制限もどちらの疾患にも共通することです。高血圧は塩分摂取が多いことで、血圧を上昇させるように、糖尿病でも塩分の取りすぎは、腎臓の機能を低下させます。
糖尿病のほとんどの方は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの、効き方が悪くなる高インスリン血症の方は、交感神経が刺激されやすく、血圧上昇を招きます。
これらの共通点を持った、高血圧も糖尿病も、更に悪化したときの合併症を誘発します。また糖尿病の方が高血圧であることは珍しくありませんので、合併症師は十分な注意が必要です。
合併症である心筋梗塞や腎障害のリスクは、健常な方よりずっと高く、合併症の進行速度は加速します。
高血圧も糖尿病も、完治が難しい病気であっても、これらの進行を遅らせることや、合併症にならないように、コントロールすることができます。
これは生活習慣の改善が重要で、これを積極的に行うことで改善が診られます。