高血圧の食事療法

高血圧症の治療はまず食事療法がメインとなります。

食事療法のポイント1:食塩の摂取量を減らす
食塩の摂りすぎは高血圧の大きな要因ですので、塩分を控えることは血圧を低くするために非常に大切なことです。日本人の平均的な1日あたりの食塩摂取量は11から12gぐらいです。しかし、これよりやや少な目の1日10g以下を目標とすることが推奨されています。

高血圧症と診断されている方は、 1日に5から6gに抑えることが高血圧の食事療法として大切です。


食事療法のポイント2:脂肪の摂取量を減らす
脂肪の摂りすぎは、血管にコレステロールを沈着させ、血圧を上げる原因となります。

食事方法のポイントとしては、脂肪の摂取は1日に40g (=約360kcal)以内に抑えましょう。

脂肪の摂りすぎは肥満・高脂血症・糖尿病というほかの生活習慣病にもつながります。しかも、 これらの症状が併発していると、薬物療法の降圧剤の効き目が悪くなったり、使えない降圧剤があったりして、治療がより難しくなります。


食事療法のポイント3:飲酒・喫煙を控える
他の生活習慣病と同じく、アルコールやタバコを控えることも高血圧の食事療法で大事なことです。 タバコは血管を急激に収縮し、細くしてしまいます。 喫煙習慣のある人はない人に比べて虚血性心疾患になる危険率が高いという報告もあります。

少量のアルコールなら血管を拡張し、血圧を下げる効果もありますが、過度のアルコールは高血圧の原因です。

アルコールを控えることも食事療法の1つです。

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